本場明石のタコ釣りは、潮の速さとタコの魚影の濃さで全国の釣り人を惹きつけています。
しかし、同じタコ釣りでも、仕掛け選びやオモリの号数、エサの付け方を少し間違えるだけで、釣果が大きく変わってしまいます。
この記事では、明石の船タコ釣りを前提に、実際に現場で使われているテンヤ仕掛けやスッテ、ロッドやラインの選び方までを体系的に解説します。
初めて明石に遠征する方から、さらに釣果を伸ばしたい中級者まで、すぐ実践できるノウハウを整理してお伝えします。
タコ釣り 仕掛け 明石の基本と特徴をまず理解しよう
明石のタコ釣りは、全国的にも特殊なエリアと言われることが多いです。
最大の理由は、明石海峡周辺に代表される潮流の速さと水深の変化の大きさです。
そのため、他エリアの船タコの感覚で仕掛けを組むと、底が取りにくく、仕掛けが浮いてしまい、タコにアピールできないという事態になりやすいです。
ここでは、明石ならではのタコ釣り仕掛けの考え方と、基本構成を整理して理解していきます。
明石ではテンヤタコ釣りが主流ですが、近年はエギやスッテとの組み合わせ仕掛けも広く受け入れられています。
ただし、遊漁船ごとに推奨タックルやオモリの号数の指定があり、それを守るかどうかでオマツリの発生数や釣りやすさが大きく変わります。
仕掛けそのものの良し悪しだけでなく、現地ルールに適合させることも、タコ釣り仕掛けの一部だと考えて準備することが重要です。
明石エリア特有の潮と水深の条件
明石海峡は、日本でも有数の速潮エリアとして知られています。
船タコのポイントは、水深20〜40メートル前後が中心ですが、大潮周りでは2号程度の軽いオモリでは全く底が取れません。
そのため、タコ釣り仕掛けは、最低でも40〜50号、状況次第では60号クラスの重さを使うことを想定して組む必要があります。
潮が速いと、オモリが底を離れただけで仕掛けが大きく流され、隣の人とのオマツリが一気に増えます。
その結果、釣りにならない時間が増えてしまうので、重くても底をしっかりキープすることが最優先になります。
また、明石の海底は広い意味でフラットな砂地だけでなく、カケアガリ、岩場、漁礁、藻場など変化に富んでいます。
タコはこのような変化のある場所に付きやすく、ポイントを通過する短い時間の中で、いかに手早く底ダチを取り直し、アクションを続けられるかが釣果に直結します。
仕掛けの感度と操作性の両立が重要であることを念頭に置きましょう。
明石タコ釣り仕掛けの全体像
船タコで一般的な明石スタイルの仕掛けは、ロッド、リール、PEライン、リーダー、オモリ、テンヤまたはエギ・スッテという構成が基本です。
ロッドは専用のタコロッドか、感度の良いライトゲームロッドが使われ、リールはカウンター付きの小型両軸か中型両軸が多く選ばれています。
メインラインはPE1〜2号前後が主流で、リーダーはフロロ3〜5号程度を1〜2メートル取るのが標準的です。
先端には40〜60号クラスのオモリをセットし、その先や枝にタコテンヤかスッテやエギを装着します。
最近はテンヤに生エサを巻きつけつつ、その上や下にスッテを追加してアピール力を高める仕掛けも増えています。
このように、明石のタコ釣り仕掛けは、重いオモリでしっかり底を取りながら、多数のフックポイントとボリューム感でタコに抱かせる設計になっているのが特徴です。
初心者と経験者で変わるタックル選びの考え方
初心者の方は、まずトラブルなく一日通せるタックルを優先して選ぶことが大切です。
具体的には、少し強めで張りのあるタコ専用ロッド、PE2号前後、パワーのある両軸リールを組み合わせると、根掛かりを外しやすく、やり取りにも余裕が生まれます。
また、テンヤやエギの数もまずは1個に絞り、操作に集中できるようにすると良いです。
一方、経験者や手感度を重視する方は、PE1〜1.5号、感度の高いライトゲームロッドを使い、タコが触れた瞬間の違和感を拾って掛けにいくスタイルに挑戦できます。
ただし、あまりに細いラインや繊細すぎるロッドは、根掛かり時にラインブレイクが増えたり、船中でオマツリしやすくなることもあるため、遊漁船の推奨タックルとのバランスをよく確認しておくことが大切です。
明石タコ釣りの仕掛け選び 基本のテンヤとエギの使い分け
明石のタコ釣りでは、テンヤ仕掛けとエギ・スッテ仕掛けのどちらを選ぶかが、タックル構成やエサ選びの方向性を大きく左右します。
テンヤは長年親しまれてきた王道スタイルで、生エサを巻くことで強烈な匂いとボリュームを演出できます。
一方、エギやスッテ仕掛けは、手返しが早く、カラーのローテーションで状況に合わせやすいというメリットがあります。
どちらが絶対に優れているというわけではなく、潮の速さや水深、タコの活性、遊漁船のスタイルによって向き不向きがあります。
ここでは、明石の実釣現場でよく用いられるテンヤとエギの基本的な特徴と、使い分けの考え方を整理していきます。
テンヤタコ仕掛けの特徴とメリット
タコテンヤは、鉛のオモリと大型の針が一体になった古くからのタコ専用仕掛けです。
テンヤのアーム部分に生エサを縛り付けて使用し、エサの匂いとボリュームでタコを誘います。
明石の多くの遊漁船では、このテンヤ釣りをベースにレクチャーしているため、初めて明石でタコを狙う方はテンヤから入ると、船長のアドバイスも受けやすく、上達が早くなります。
テンヤの最大のメリットは、強い潮流の中でも安定してボトムをキープしやすい点と、大型タコに対しても一気にフッキングしやすいパワーを持っている点です。
テンヤ本体の重量に加え、エサの抵抗も相まって、底付近での存在感が非常に高く、タコに抱かれた後の重さの変化も分かりやすいです。
また、生エサを使うため、低活性時や濁りが強い状況でも安定した釣果を期待できます。
エギ・スッテ仕掛けの特徴とメリット
エギやスッテを使ったタコ仕掛けは、テンヤに比べて軽快でカラフルなアピールができるのが特徴です。
タコ専用エギやタコスッテは、太軸のカンナを持ち、ボディにラトルやケイムラ、グロー塗装など、多彩な工夫が施されています。
これらを2〜3本まとめて枝スやスナップに取り付け、オモリで底を取りながら誘い上げていくスタイルが一般的です。
エギ・スッテ仕掛けのメリットは、エサ付けの手間がなく手返しが早いこと、カラーやサイズを容易に変えられることです。
短時間で複数色を試せるため、その日の当たりカラーを見つけやすく、特に晴天時や潮が澄んでいるコンディションでは効果を発揮しやすいです。
また、タコテンヤに比べて軽いタックルでも扱いやすく、ロッドの感度を生かしたゲーム性の高い釣りが楽しめます。
テンヤとエギのハイブリッド仕掛け
近年、明石の船タコでよく見られるのが、テンヤとエギ・スッテを組み合わせたハイブリッド仕掛けです。
例えば、メインはタコテンヤに生エサを巻き、テンヤの上部に短い枝スを出してタコスッテを1本追加する構成などが代表的です。
これにより、匂いとボリュームによる集魚効果と、カラーやフラッシングによる視覚的アピールの両方を同時に狙えます。
ハイブリッド仕掛けは、潮が速くタコの反応がシビアな時間帯でも、どちらかに反応が出る可能性を高めてくれます。
一方で、仕掛け全体のボリュームと抵抗が増えるため、ロッドにはそれなりのパワーが必要になり、操作もやや重たく感じられます。
初めて挑戦する際は、まずテンヤ単体かエギ2本程度からスタートし、慣れてきたタイミングでスッテを追加していくと、トラブルを抑えながらステップアップできます。
明石タコ用テンヤ仕掛けの具体的な構成とオススメ号数
ここからは、明石の現場で使いやすいテンヤ仕掛けの具体的な構成について、より踏み込んで解説していきます。
テンヤの重さや形状、ハリの大きさは、潮の速さやタコのサイズに直結する重要な要素です。
同時に、メインラインとリーダー、スナップなど周辺パーツの選び方も、根掛かり時の回収率やトラブルの少なさに大きく関わってきます。
ここで紹介する構成は、あくまで明石の一般的な遊漁船を想定したものですが、多くの船でそのまま通用しやすいスタンダードな組み合わせです。
現場に行く前に一度全体像をイメージしておき、出船前に船長から号数指定などがあれば、柔軟に調整できるように準備しておきましょう。
テンヤの重さと形状の選び方
明石のタコテンヤは、30〜60号の範囲をベースに準備しておくと安心です。
小潮や風の弱い日は30〜40号でも底を取りやすいですが、大潮や風が強い日は50〜60号が必要になることも珍しくありません。
特に初めての方は、軽すぎるテンヤよりも、やや重めのテンヤを使って常に底を感じられる状態を優先した方が、結果的に釣果につながりやすいです。
形状については、一般的な丸型や舟形のテンヤで問題ありませんが、底を切った瞬間に転がりにくい形状のものや、エサが固定しやすいアームがしっかりしたタイプを選ぶと扱いやすいです。
特段ルールがなければ、カラーは赤、蛍光カラー、グロー系を中心に揃えると、濁りの有無や水深に合わせたローテーションが可能になります。
メインラインとリーダーの太さの目安
テンヤタコ仕掛けで最も多いメインラインは、PE1.5〜2号前後です。
これより太くすると潮の抵抗を受けやすくなり、オモリを重くしても底が取りにくくなる一方、あまり細くしすぎると根掛かり時に高切れしやすくなります。
明石の根のきついエリアでもストレスなく使えるバランスとして、1.5〜2号が現実的なラインと言えるでしょう。
リーダーはフロロカーボン3〜5号程度を1〜2メートル取るのが一般的です。
根ズレへの強さと、テンヤが岩などに当たった際のショック吸収を考えると、4号前後が扱いやすいところです。
PEとリーダーの結束は、FGノットやPRノットなど強度の高いノットを推奨します。
自信がない場合は、事前に時間をかけて練習しておくと、本番でのトラブルを減らせます。
接続パーツとスナップの選び方
強いテンションがかかるタコ釣りでは、スナップやスイベルの強度も非常に重要です。
テンヤを直付けするスナップは、線径が太く、開閉部が緩みにくいものを選んでください。
号数表記や耐荷重の目安がある製品であれば、30キロクラス以上を基準にすると安心です。
また、PEとリーダーの間にスイベルを入れるかどうかは好みが分かれますが、タコ釣りでは回転によるヨレはそこまでシビアではないため、シンプルに直結でも問題ありません。
ただし、エギやスッテの多点仕掛けにテンヤを組み合わせる場合は、仕掛け全体がねじれやすくなるため、高性能なスイベルを一カ所入れておくとラインの寿命を延ばしやすくなります。
明石タコ釣りに適した竿・リールとラインの組み合わせ
仕掛けの性能を最大限に引き出すには、ロッドとリール、ラインの組み合わせが非常に重要です。
特に明石のような重いテンヤと速い潮を扱う釣りでは、ロッドパワーが不足しているとアクションがぎこちなくなり、タコの乗りも分かりづらくなります。
一方で、硬すぎるロッドはタコの吸い付きの違和感をマイルドにしすぎてしまい、アタリを感じにくくなることもあります。
ここでは、明石の実釣で使いやすいロッドパワーや長さ、リールの種類とギア比、そしてラインの太さの組み合わせについて、実践的な目安を紹介します。
これからタックル一式を揃える方や、他の釣り物用のタックルを流用したい方の参考になるはずです。
ロッドの長さとパワーの目安
明石の船タコでは、ロッド長は1.7〜2メートル前後が扱いやすい標準的な長さです。
短めのロッドはテンヤの操作性が高く、船縁での取り回しも楽になりますが、波の上下動をいなす幅が小さくなるため、ある程度の柔軟性が必要です。
一方、2メートル前後のロッドはクッション性に優れ、乗りの浅いタコを弾きにくいというメリットがあります。
パワーとしては、ルアーウエイト表示で40〜80号程度を快適に扱えるタコ専用ロッドが最も扱いやすいです。
ティップは繊細で、バットはしっかりとした張りがあるタイプを選ぶと、底質の変化やタコが触れた瞬間の違和感を明瞭に感じられます。
他の釣り物用ロッドを流用する場合は、イカメタルロッドやライトジギングロッドはやや柔らかすぎることがあるため、テンヤの最大号数をカバーできるかどうかを確認しながら選ぶと良いでしょう。
リールの種類とギア比の考え方
リールは小型〜中型の両軸リールが主流です。
船タコでは頻繁に底取りをやり直すため、カウンター付きのモデルを選ぶと水深の把握が容易で、根掛かりポイントの深さを記憶しやすくなります。
また、ドラグ性能が安定している機種を選ぶことで、大型タコが掛かった際にも無理なくやり取りできるようになります。
ギア比はハイギアとパワーギアどちらも一長一短がありますが、重いテンヤを頻繁に巻き上げることを考えると、パワー寄りのモデルが疲れにくいです。
ただし、ハイギアであってもハンドル長が長く設計されていれば、実使用上は十分な巻き上げトルクを確保できます。
いずれにしても、タコ釣りでは一日中ハンドルを回し続けるため、自分の握力や体力と相談して、無理のない操作感のモデルを選ぶことが大切です。
PEラインとリーダーの実践的な組み合わせ例
実際のタックルバランスの例として、明石の船タコで扱いやすい組み合わせをいくつか挙げておきます。
以下はあくまで目安ですが、多くの遊漁船で違和感なく使える構成です。
| レベル | ロッド | リール | PEライン | リーダー |
|---|---|---|---|---|
| 初心者向け | 1.8m前後 タコ専用ミディアム | 中型両軸 パワー寄り | 2号 | フロロ4〜5号 |
| 中級者向け | 1.8〜2m タコ専用ミディアムヘビー | カウンター付き両軸 | 1.5〜2号 | フロロ4号 |
| 感度重視 | 2m前後 高感度ライトロッド | 小型両軸ハイギア | 1〜1.5号 | フロロ3〜4号 |
このように、自分の技量や重視するポイントに応じて、ラインの太さとロッドパワーを調整することで、扱いやすさと感度のバランスを最適化できます。
同じ号数でもメーカーによって実寸やコーティングが異なり、潮受けや耐摩耗性が変わるため、信頼できるラインを選び、こまめなチェックと交換を心掛けてください。
タコ釣り用エサとカラー選び 明石で実績の高いパターン
テンヤタコ釣りで釣果を大きく左右するのが、エサとカラーの選び方です。
明石周辺では、生ダコが狙うベイトや底質に合わせて、定番となっているエサやカラーがあります。
これらを知らずに適当なエサやカラーで挑むと、タコが同船者の仕掛けばかりに集中してしまうことも少なくありません。
ここでは、テンヤに巻く代表的なエサの種類と、その付け方のポイント、さらにスッテやエギのカラー選択について、実績の高い考え方を解説します。
どれも現場で再現しやすい内容なので、事前準備の段階でしっかり押さえておきましょう。
テンヤに巻く代表的なエサの種類
明石のテンヤタコでよく使われるエサには、主に以下のようなものがあります。
- 生の鶏足
- 豚の背脂や皮
- 冷凍イワシやサバなどの小魚
- 塩締めしたタコや魚の切り身
特に鶏足は、骨がしっかりしていてテンヤへの固定がしやすく、皮や筋がタコの吸盤に絡みやすいことから、多くの船や釣り人に支持されています。
豚の背脂は脂分による匂いと、身持ちの良さが魅力で、エサ持ちを重視したいときに有効です。
冷凍イワシは集魚力は高いものの、崩れやすいため、慣れないうちは補助的に使う程度にとどめるのも一つの手です。
エサの付け方とボリューム調整のコツ
エサはテンヤのアーム部分にしっかり固定し、キャストや誘いでずれないようにすることが重要です。
一般的には、エサをテンヤのアームに沿わせ、専用のタコ糸や細めのビニールタイなどで、数回に分けて強めに巻き付けていきます。
このとき、エサがぐらつかないように、根元と中央部、先端付近の3カ所を重点的に固定すると安定しやすいです。
ボリュームについては、大きければ良いというものではなく、潮の速さやタコの反応を見ながら調整することが大切です。
潮が速い状況でエサを大きくしすぎると、抵抗が増えて底を取りにくくなります。また、タコが小型中心の日は、あまり大きすぎるエサだと抱きにくくなることもあります。
基本はテンヤのシルエットを少し大きく覆う程度を基準にし、反応が渋いと感じたらボリュームをやや増やす、といった方向で調整していくと良いです。
スッテ・エギのカラーとサイズの選び方
タコスッテやエギのカラーは、赤、ピンク、オレンジ、グロー(夜光)、ケイムラ系が特に人気です。
晴天で水色がクリアな日は、ナチュラル寄りのクリア系やケイムラが効きやすく、曇天や濁りが強い日は、赤やオレンジ、蛍光色がシルエットを際立たせてタコにアピールします。
また、グローは底付近が暗くなりやすい深場で特に効果を発揮しやすいカラーです。
サイズについては、2.5〜3.5号程度のタコエギや、標準的なタコスッテが使いやすいレンジになります。
小型が多い時は少しサイズを落として乗せやすく、大型狙いや潮が速い時は大きめのシルエットで存在感を出すと効果的です。
1本の仕掛けに異なるカラーやサイズを組み合わせ、どれに最初に乗るかを見ながら、その日その時の当たりパターンを探っていくと効率良く釣果を伸ばせます。
明石の船タコで失敗しない仕掛けセッティングと操作のポイント
仕掛けのパーツを揃えたら、次に重要になるのが、船上でのセッティングと操作の仕方です。
どれだけ良いテンヤやエギを選んでも、底が取れていなかったり、適切な誘いができていなければ、タコはなかなか乗ってくれません。
また、明石の船タコは船の流し方や潮の速さによって、仕掛けの扱い方をこまめに変える必要があります。
ここでは、実際の船上で失敗しないための、代表的なセッティングと操作のコツを詳しく解説します。
特に初心者の方がつまずきやすいポイントを中心に整理していますので、出船前のイメトレとして活用してください。
オモリ号数とテンヤの重さの合わせ方
多くの遊漁船では、オモリの号数指定があり、それに従うことが前提になります。
テンヤ単体で底を取る場合は、テンヤ自体の重さがオモリの役割を兼ねるため、船長が指定する号数に近い重さのテンヤを使うことが望ましいです。
例えば、船で50号指定の場合は、40〜50号クラスのテンヤを中心に準備しておき、潮の速さによって微調整していきます。
テンヤに加えてスッテやエギを足す場合は、仕掛け全体の抵抗が増えるため、やや重めのテンヤに切り替えるのも有効です。
底が取りにくいと感じたら、まずはオモリ(テンヤ重量)をワンランク上げて、それでも厳しい場合に仕掛けのボリュームを少し減らす、という順番で調整すると、タナを外す時間を最小限にできます。
底取りと誘いの基本動作
タコ釣りのキモは、常にテンヤやエギを底付近に置き続けることです。
まず仕掛けを真下に落とし、オモリが底に着いたら、糸フケを素早く回収して竿先でテンションを感じます。
その状態から、ロッドを小さく上下させて、テンヤを底でトントンと這わせるように動かしたり、数十センチ持ち上げてステイさせる動作を繰り返します。
潮が速く、底が分かりにくいと感じたら、ラインが斜めに出すぎていないかを確認し、斜めに流れすぎている場合は、リールを数回巻いて仕掛けを持ち上げてから、再度落とし直して底を取り直します。
この底取りの頻度が多いほど、常にタコのいるレンジをキープできる時間が増えます。
慣れないうちは、10〜20秒に一度は底を取り直すイメージで操作すると良いでしょう。
アタリの出方と合わせのタイミング
タコのアタリは、魚のような明確な引きではなく、重みがじわっと乗る違和感として伝わることが多いです。
例えば、底をトントンと取っている最中に、急に軽くなったり、逆にズシッと重くなったり、ロッドにヌメッとした感触が伝わることがあります。
この時点で慌てて強く合わせてしまうと、タコがしっかり抱き切る前にテンヤだけがすっぽ抜けてしまうこともあります。
違和感を感じたら、まずはロッドの動きを止めて、ゆっくりと聞き上げるようにテンションを掛けます。
そこでさらに重みが増す、もしくはズブズブとした抵抗を感じたら、ロッドを大きく1回、もしくは2回ほど鋭く振り上げてフッキングします。
合わせた後にずっしりとした生命感が続けばヒットです。
そこからはロッドを一定の角度に保ちつつ、ポンピングを控えて、テンションを抜かないようにリールを巻き続け、一定速度で浮かせていきます。
明石のタコ釣りで知っておきたいシーズンと安全・マナー
最後に、仕掛け以外で明石のタコ釣りを楽しむうえで重要になる、シーズンの傾向と安全・マナーについて触れておきます。
タコは一年中狙えるターゲットではありますが、明石周辺では特にハイシーズンと呼ばれる時期が存在し、そのタイミングを把握しておくことで、効率良く釣行計画を立てられます。
また、人気エリアだけに、船同士の距離や仕掛けの扱いなどでのトラブルを避ける意識も欠かせません。
ここで整理する内容は、釣果アップだけでなく、安全で快適な釣行のためにも重要なポイントです。
初めて明石に行く方はもちろん、毎年通っている方も、改めてチェックしておく価値があります。
明石タコの主なシーズンとサイズ傾向
明石周辺のタコ釣りは、一般的に初夏から初秋にかけてが盛期とされます。
特に、産卵を終えたタコが荒食いに入る時期には、数もサイズも期待でき、多くの遊漁船がタコ便を組んでいます。
時期が進むにつれて、数釣り中心のシーズンから、数は落ち着くものの大型が混じりやすいシーズンへと移行していくのが特徴です。
シーズン初期は比較的浅場中心で、水深も20メートル前後がメインになることが多く、テンヤの号数も軽めで対応しやすい傾向があります。
一方、シーズン後半になると深場のポイントが増え、水深30〜40メートルクラスで重いテンヤが必要になるケースも増えてきます。
出船前に、船の情報や最近の釣果傾向を確認し、その時期の平均水深や狙いのサイズ感に合わせて、テンヤやエギのラインアップを調整しておくと安心です。
遊漁船でのマナーと安全対策
明石は人気エリアのため、休日や好条件の日は多くの遊漁船が同じエリアに集まります。
そのような状況で快適に釣りを楽しむためには、船長の指示に従うことはもちろん、乗合船での基本的なマナーを守ることが大切です。
具体的には、指定されたオモリ号数やラインの太さを守る、投入や回収のタイミングを合わせる、オマツリが起きた際はお互いに声を掛け合う、といった点が挙げられます。
安全面では、ライフジャケットの着用は必須です。
また、足元は滑りにくいデッキシューズや長靴を選び、タコのヌメリや海水で濡れたデッキでも転倒しないよう備えておきましょう。
フッキング時や取り込み時には、タコテンヤやエギのフックが周囲に向かないよう十分注意し、慣れないうちは船長や常連の方にアドバイスを求めながら、安全第一で動くことが重要です。
釣れたタコの締め方と持ち帰りのポイント
タコは釣れた直後の扱い方によって、食味が大きく変わります。
船上では、まずタコをクーラーボックスとは別のバケツなどに入れ、しばらく暴れさせて墨を吐かせると、後片付けが楽になります。
その後、甲の間から神経を刺して締める方法や、氷締めにする方法などが一般的です。
船によっては締め方をレクチャーしてくれたり、まとめて処理してくれる場合もあるので、出船前に確認しておくと良いでしょう。
持ち帰りの際は、氷とタコが直接触れすぎて凍傷にならないよう、ビニール袋に分けたり、新聞紙で軽く包んでからクーラーに入れると品質を保ちやすくなります。
帰宅後は、塩もみでヌメリをしっかり落とし、用途に応じて下処理をしてから冷蔵または冷凍保存します。
こうした一連の流れまでを含めて準備しておくと、釣行後に美味しい明石ダコを堪能できるはずです。
まとめ
明石のタコ釣りで安定した釣果を出すためには、エリア特有の速い潮と水深変化を前提に、仕掛けとタックルを組み立てることが重要です。
テンヤを軸に、エギやスッテを組み合わせるハイブリッド仕掛けまでを理解しておくことで、その日の状況に柔軟に対応できるようになります。
また、オモリ号数やラインの太さを船の推奨に合わせることは、トラブルを減らし、一日快適に釣りを楽しむための基本条件と言えます。
タコテンヤの重さやエサのボリューム、エギやスッテのカラー選びは、明石で実績の高いパターンをベースにしつつ、自分なりのローテーションを組み立てていくことで、経験値が着実に蓄積されていきます。
そして何より、常に底を意識し、違和感を逃さない操作と、遊漁船での安全・マナーを守る姿勢が、釣果と楽しさの両方を高めてくれます。
本記事の内容を参考に、ぜひ本場明石のタコ釣りで、大ダコとの駆け引きを存分に味わってみてください。


