ケンサキイカをエギで狙うとき、最初にぶつかる疑問が「結局エギのサイズは何号が正解なのか」という点です。
小型のケンサキから良型のパラソル級まで、サイズもレンジもバラバラなターゲットに、状況ごとに合ったエギを選べないと釣果は一気に下がってしまいます。
この記事では、基本となる号数の考え方から、季節別・水深別・釣り方別のベストサイズまで、実戦で役立つエギ選びのコツを専門的かつ分かりやすく解説します。
これからケンサキイカエギングを始める方も、すでに経験者の方も、迷いなく餌木を選べるようになる内容です。
ケンサキイカを狙うエギはサイズ何号が基本か
ケンサキイカをエギで狙う場合、最もよく使われるのは2号台から3号台のサイズです。
特に2.5号から3号は、多くのエリアとシーズンで安定して結果が出やすい基準サイズとして扱われています。
一方で、表層でのサイトフィッシングや、極端に活性が低い状況では2号前後の小型エギが威力を発揮しますし、深場や潮が速いポイントでは3.5号前後にアップしてシルエットとフォールスピードを確保することもあります。
このように、ケンサキイカのエギサイズは「2.5〜3号を基準に、条件ごとに上下させる」という考え方で組み立てると分かりやすく、初めての方でも状況に応じてエギを選択しやすくなります。
また、号数は長さの目安であると同時に、自重や沈下速度にも強く影響します。
例えば同じ3号でもメーカーやシリーズによって重さや沈み方が異なり、同じ号数だからといって全く同じ使い心地にはなりません。
そのため、まずは標準的な2.5号と3号を中心に数種類用意し、実際のポイントで投げ比べながら、自分が通うフィールドで扱いやすい号数帯とモデルを見つけていくことが大切です。
この基本を押さえておくことで、後述するシーズン別や水深別の号数調整もはるかにスムーズになります。
ケンサキイカ用エギの号数と長さの目安
エギの号数は、おおよそのボディー長を示す規格として使われています。
一般的には、2号で約7〜8センチ前後、2.5号で約9〜10センチ前後、3号で約11センチ前後、3.5号で約12〜13センチ前後というのが目安です。
ケンサキイカは、ベイトとなる小魚やエビのサイズに合わせてエギを追う傾向が強く、周囲のベイトより極端に大きすぎたり小さすぎたりすると、見切られやすくなることがあります。
そのため、フィールドのベイトサイズを観察しつつ、近いシルエットの号数を選ぶ意識が重要です。
ただし、この長さはあくまで目安であり、同じ号数でもスリムなモデルやファットなモデル、シャローチューンなど、形状や設計によりシルエットや沈み方が変わります。
ケンサキイカは比較的シルエットへの許容度が高いターゲットですが、プレッシャーが高い人気ポイントや、澄み潮・ベタ凪といった繊細な状況では、少し細身のシルエットや小さめの号数が効く場面も多いです。
まずは号数と長さの関係を理解しつつ、「同じ号数内でのモデル違い」も意識してタックルボックスを組み立てていくと、対応力が高まります。
ケンサキイカに適した標準サイズの考え方
ケンサキイカ狙いで汎用性の高い標準サイズと言えるのが、2.5号と3号の2つです。
2.5号は、比較的水深が浅いポイントや、子型〜中型主体の群れを狙うときにバランスが良く、アピールと食わせの両立がしやすいサイズです。
3号は、潮が少し速い状況や、良型混在の群れ、深場やドロッパーとのコンビネーションでボトムをきっちり取りたい場面などで活躍し、遠投性能も確保しやすいのが強みです。
実際のフィールドでは、まず3号からスタートして、反応が渋い、アタリが浅い、小さなケンサキばかりが触ってくるといった状況で2.5号に落とすというローテーションが扱いやすいです。
逆に、潮の流れが想定以上に速くエギが流されてしまう、水深がありすぎてカウントが長くなる、あるいは明らかに良型が優勢と判断できる場合には、3.5号などの一回り大きな号数を投入する選択肢もあります。
このように、標準サイズをベースに小刻みに上下させることで、その日の最適解を探っていくのがケンサキイカエギングの基本戦略です。
号数が変わることで沈下速度とアピールがどう変わるか
エギの号数を変えると、見た目の大きさだけでなく、沈下速度と水中でのアピール力が大きく変わります。
一般に、号数が大きくなるほど自重が増え、同じモデルであれば沈下速度は速くなります。
その結果、ボトムを素早く取りたいときや、潮が速くてラインが膨らみやすいときには大きめの号数が有利になりますが、フォール時間が短くなることで、フォール中の抱きのチャンスが減る場合もあります。
反対に、小さな号数のエギは自重が軽く、フォールスピードが遅めになるため、同じ水深でもイカに見せる時間を長く取ることができます。
これにより、活性が低いときや、イカが中層〜表層に浮いている状況では、小さい号数のほうがじっくり見せて抱かせやすいケースが少なくありません。
ただし、軽すぎると風や潮の影響を受けてカウントダウンが曖昧になり、レンジコントロールが難しくなる点には注意が必要です。
号数を変える際には「どのレンジを、どのくらいのスピードで見せたいか」を意識しながら選択すると、エギの性能を最大限に引き出すことができます。
シーズン別に見るケンサキイカのエギサイズ選び
ケンサキイカは季節によってサイズ構成や回遊レンジ、ベイトの種類が変化するため、シーズンに合わせたエギサイズ選びが非常に重要です。
同じフィールドでも、初夏の新子シーズンと盛夏〜秋の良型シーズンでは、効果的な号数が大きく異なります。
さらに、水温や日照時間、潮色の変化に応じて、ケンサキイカの警戒心や捕食スタイルも変わるため、毎月のようにエギのチューニングが必要になると考えておくと良いでしょう。
ここでは、主にショアからのエギングや船からのイカメタルでターゲットにされる時期を、初夏、新子多い夏本番、秋の数釣り〜良型狙いという流れで区切り、それぞれのシーズンで軸にするべき号数と、その微調整の考え方を解説します。
シーズナルパターンを理解しておくことで、当日の状況変化に柔軟に対応できるようになり、釣果アップへと直結します。
初夏〜夏前半:新子混じりで小さめエギが有利な時期
初夏から夏前半にかけては、ケンサキイカの新子が混じり始める時期で、群れ全体のアベレージサイズがまだ小さいことが多いです。
このタイミングでは2号〜2.5号の小さめエギが特に有効で、小型の個体でも違和感なく抱きやすいシルエットとボリュームが鍵になります。
また、水温が上がり始めでまだ安定していない状況では、ケンサキイカの活性が日によって大きく変動するため、見せ時間を長く取れる軽量エギがバイトを引き出すきっかけになることが多いです。
昼間はやや深めのレンジで反応し、夕マヅメからナイトにかけて表層〜中層に浮いてくるといった日周変化も顕著なため、軽量の2号〜2.5号で中層をスローフォールさせつつ探る戦略が有効です。
もし、群れの中に明らかに大きめの個体が混じっているのが分かれば、2.5号から3号に切り替えてサイズアップを狙うのも良いでしょう。
この時期は特に、海面直下でのサイトフィッシングも楽しめるので、小さくてナチュラルな号数のエギを数種類用意しておくと対応力が高まります。
夏本番:数釣りとサイズ狙いを両立するエギサイズ
水温が安定してくる夏本番は、ケンサキイカの活性が最も高くなり、群れの密度も増す時期です。
このシーズンの軸となるのは2.5号〜3号で、数釣りとサイズ狙いのバランスを取るには最も扱いやすいレンジと言えます。
特にナイトゲームでは常夜灯周りにベイトが集まり、それを追ってケンサキイカも浮いてくるため、3号をベースとしつつ反応が渋いときに2.5号へ落とすローテーションが有効です。
この時期は、潮が効き始めるタイミングや、風向きの変化に応じて群れのポジションがこまめに変わることが多いので、手返しの良さも重要になります。
3号は遠投性能と適度なフォールスピードを兼ね備え、広範囲をテンポ良く探りやすい号数です。
反対に、足元付近の足場が高い防波堤や磯場では、2.5号を使い、レンジをキープしながらじっくりと誘い続ける釣りが有効になることもあります。
日中船から狙う場合には、やや沈下速度の速い3号〜3.5号をメインに、風や潮流に合わせてローテーションしていくのが基本です。
秋〜初冬:良型ケンサキイカ狙いのサイズアップ戦略
秋から初冬にかけては、ケンサキイカの成長が進み、いわゆるパラソル級と呼ばれる良型も混じりやすくなります。
この時期の狙いは、数釣りだけでなく、いかにしてサイズの良い個体を選んで掛けていくかという点に移行していきます。
そこで出番となるのが3号〜3.5号のやや大きめのエギです。
シルエットを一回り大きくすることで、小型のケンサキイカをある程度避けつつ、活性の高い良型にアピールしやすくなります。
また、水温が下がってくるこの季節は、ケンサキイカがやや深めのレンジに定位する時間帯が増える傾向があります。
そのため、ある程度の自重があり、ボトムまでしっかり届く号数を基準に考えることが重要です。
潮が緩い日や、ナイトゲームで常夜灯周りに浮いてくる状況では、3号でも十分対応できますが、船の流しが速い日やディープエリアでは3.5号をメインに据えると、レンジキープが格段に楽になります。
サイズアップを確実に狙いたい場合には、3.5号を使い、誘い幅を大きくしてアピールしつつ、フォールを長く取るメリハリのあるアクションが有効です。
水深・潮の速さ・ポイント条件別のエギ号数の目安
同じケンサキイカでも、狙う水深や潮流の強さ、ポイント形状によって、適切なエギの号数は大きく変わります。
極端に言えば、浅場で潮が緩い湾奥と、ディープエリアに面した外洋の岬では、同じ号数ではまったく釣りにならないこともあります。
ここでは「水深」「潮の速さ」「ショアかオフショアか」という3つの条件を軸に、号数選択の目安を整理します。
これを基準にしつつ、当日の実際の流され具合やラインの角度を見ながら、細かくチューニングしていくイメージを持つとよいでしょう。
また、単にボトムに届けば良いというだけでなく、「狙いたいレンジを、狙った速度で通過させられるか」が非常に重要です。
重すぎるとフォールが速すぎてイカに見せきれず、軽すぎるとレンジコントロールが曖昧になります。
状況別に複数の号数をローテーションしながら、その日の最も反応が良いフォールスピードを探すのが、安定した釣果への近道です。
浅場・堤防・ゴロタでの標準号数
水深が5〜15メートル程度の浅場や、一般的な港内堤防、ゴロタ浜などでは、2.5号〜3号を標準として組み立てるのが扱いやすいです。
特に潮が緩く、風も強くない状況なら、2.5号を基準にしてゆっくりとレンジを刻みながら探ることで、フォール中の抱きも含めた総合的なバイトチャンスを増やせます。
常夜灯周りでケンサキイカが表層〜中層に浮いている場合は、2〜2.5号の軽量エギでカウントを短めに設定し、レンジをキープしながらドリフト気味に流していく釣り方が効果的です。
反対に、外向きの堤防でやや水深があり、底取りまでのカウントが長すぎると感じるときには、3号をメインにしてテンポ良く探っていくのがおすすめです。
特に夜間は、表層に浮いている群れを狙いつつ、群れが沈んだタイミングでは素早くボトムを取り直す必要が出てきます。
その意味でも、浅場であっても3号を持っておくと、変化に強い対応ができます。
状況の目安としては、風速が3〜4メートルを超え始めたら、2.5号から3号に切り替えるとストレスが減ることが多いです。
中〜深場や潮流が速いポイントでの大きめエギ活用
水深が20メートル以上あるポイントや、潮流が速い外洋のエリア、沖合の瀬回りなどでは、3号〜3.5号のエギが主力になります。
特に船からのイカメタルやバチコンスタイルでは、水深30〜50メートルを攻めることも珍しくなく、その場合では号数だけでなくヘッドの自重調整も含めて、全体の沈下バランスを考慮する必要があります。
ショアからディープを狙う場合も、3.5号を使うことでボトムタッチが明確になり、アクションの起点を把握しやすくなります。
潮が速い状況では、軽いエギだとすぐにラインが膨らみ、どのレンジを通しているのか分かりづらくなります。
これを解消するためには、ある程度重さのあるエギでライン角度を立て、狙ったレンジを明確にトレースすることが大切です。
ただし、重すぎるエギを使うとフォールが速くなりすぎ、フォールバイトを拾いきれない可能性が高まるため、実際のラインの出方や底取りのタイミングを見ながら、3号と3.5号をこまめにローテーションして最適なバランスを探るのがおすすめです。
ボート・イカメタルとショアエギングでの考え方の違い
ショアエギングとボートゲーム(特にイカメタル)では、エギの使い方と号数の考え方に大きな違いがあります。
ショアではキャストして横方向に探っていくため、遠投性能とフォール姿勢、ダートアクションが重視され、一般的なエギ型の2.5〜3.5号がよく使われます。
一方イカメタルでは、船の真下を縦方向に攻める釣りで、専用スッテや鉛スッテと組み合わせて使うため、号数というよりはグラム表記の重さが基準になることが多いです。
ただし、近年はイカメタル用としてもエギ形状の専用モデルが普及しており、これらは2〜2.5号程度のコンパクトなサイズ感で設計されていることが多いです。
オモリ部分で沈下速度を確保しつつ、エギ本体は小さめにして食わせ重視に振ったバランスとなっています。
ショアとボートを両方楽しむ場合には、ショア用に2.5〜3号を中心としたラインナップを揃えつつ、ボート用には軽量かつコンパクトなエギ形状のスッテ類を数種用意しておくと、どちらのスタイルにもスムーズに対応できます。
タックルバランスから考えるエギサイズ何号の選択
エギの号数選びは、ターゲットサイズや水深だけでなく、使用するロッドやラインとのバランスも非常に重要です。
ロッドの適合ルアーウェイトや、PEラインの号数、リーダーの太さによって、快適に扱えるエギの重さとサイズは変わってきます。
無理に重すぎるエギを使用するとキャストフィールが悪化し、ロッドへの負担も大きくなりますし、軽すぎるエギではティップに重みが乗らず、アタリを明確に捉えづらくなります。
ここでは、一般的なケンサキイカエギングタックルを想定しながら、ロッドパワーとエギ号数の関係、ライトタックルやイカメタル用タックルでの号数調整の考え方を解説します。
自分のタックルに合った号数帯を把握しておくことで、狙ったアクションを正確に出しやすくなり、結果としてバイトを増やすことにもつながります。
ロッドパワーと適合ルアーウェイトから見る上限号数
エギングロッドには、対応できるルアーウェイトが明記されています。
たとえば「エギ2〜3.5号」といった表記があるモデルでは、実際に快適に使える範囲がその周辺になります。
ケンサキイカ用としては、ティップが繊細でバットに適度な張りがあるライトクラスのロッドが多く、2〜3号程度を前提に設計されているものが主流です。
そのため、3.5号をフルキャストし続けるような使い方をすると、ロッドへの負荷が過剰になる場合があります。
ロッドに対して重すぎるエギを使用すると、キャスト時にブレが生じやすく、飛距離やコントロール性能が落ちるだけでなく、破損リスクも上がってしまいます。
一方で、適合範囲内の2.5〜3号であれば、フルキャストでも安心して振り切ることができ、アクション時のティップの入り方や戻りも自然になります。
自分のロッドの適合ウェイト表記を確認し、その中でケンサキイカに最適な号数帯(多くの場合2.5〜3号)を中心にエギを揃えることが、タックルバランスを崩さないための基本です。
PEライン号数とエギサイズの相性
ケンサキイカエギングで主流となっているPEラインは、0.4〜0.8号あたりが一般的です。
細いラインほど潮や風の影響を受けにくく、エギの沈下姿勢やレンジコントロールがしやすくなりますが、その分耐久性や根ズレへの強さはやや落ちます。
エギサイズとの相性を考えると、PE0.6号程度であれば2〜3号のエギをバランス良く扱えることが多く、ショアケンサキイカエギングでは一つの標準と言える太さです。
PE0.4号など極細ラインを使う場合は、空気抵抗や水中抵抗がさらに減るため、2号前後の軽量エギでもしっかりと飛距離を稼ぎつつ、繊細なフォールを演出できます。
逆に、根が荒いポイントや大型混在エリアでPE0.8号以上を使用するなら、エギも2.5〜3号以上を選ぶとバランスが取りやすくなります。
太すぎるラインで小さすぎるエギを投げると、風切り抵抗のバランスが崩れ、飛距離が極端に落ちたり、沈下姿勢が不安定になることがあるため、ラインとエギのサイズ感はセットで考えておくと良いでしょう。
ライトタックル・イカメタルタックルでのサイズ調整
繊細なライトタックルでケンサキイカを狙う場合、エギサイズは2号〜2.5号を中心に組み立てるのが適しています。
ソリッドティップを備えたライトゲームロッドや、イカメタル用ロッドでは、軽量なエギでもティップにしっかり重みが乗り、フォール中の違和感や小さな触りを感知しやすくなります。
このようなセッティングでは、小型エギでも十分な存在感と操作感を得られるため、食わせ重視の釣りに向いています。
一方、イカメタル用タックルでは、エギ単体だけでなく鉛スッテやシンカーとの総重量でバランスを取る必要があります。
たとえば、20〜30グラムの鉛スッテに2号程度のエギをドロッパーとしてセットし、全体のフォールスピードと姿勢を調整します。
この場合、エギ本体の号数はあくまでシルエットと浮力を決める要素であり、沈下速度の多くはシンカー側でコントロールすることになります。
そのため、イカメタルではエギサイズを2号前後に固定し、状況に応じてシンカーウェイトを変えるという発想が主体になります。
よくある疑問Q&A:ケンサキイカ エギ サイズ 何号で迷ったとき
ケンサキイカエギングを実践していると、「この状況では何号が正解なのか」「サイズを上げるべきか下げるべきか」という迷いが必ず出てきます。
ここでは、現場でよくある具体的な悩みをQ&A形式で整理し、判断の目安となる考え方を紹介します。
絶対的な正解というものはありませんが、いくつかの基準を持っておくことで、現場での迷いを減らし、素早くローテーションを組み立てることができます。
特に、アタリがあるのに乗らない、当たりが遠い、サイズが伸びないといった状況は、エギの号数とフォールスピードが合っていないサインである場合が多いです。
こうしたサインを見逃さずにエギサイズを調整できるよう、典型的な疑問への答えを事前にイメージしておきましょう。
アタリはあるのに乗らないときの号数調整
ケンサキイカからの触りや明確なアタリはあるのに、フッキングに至らずバレてしまうケースでは、エギサイズやフックポジションが合っていない可能性があります。
まず試してほしいのは、号数を一段下げることです。
たとえば3号で触りだけが出る状況なら2.5号、2.5号で乗りきらないなら2号といった具合に、小さくすることで抱き込みやすいシルエットに変わり、結果としてフッキング率が向上することが多いです。
また、小型のケンサキイカが多い群れの場合、フックとエギボディの距離が相対的に長くなり、抱いた位置によってはハリまで届かないことがあります。
小さめのエギに変更すると、ボディ長が短くなるだけでなく、フックとのバランスもコンパクトになり、抱いた瞬間にフックが掛かりやすくなります。
この調整と同時に、アワセのタイミングも見直すと効果的です。
触った瞬間に即アワセするのではなく、しっかりと重みが乗るまで一呼吸待ってからスイープ気味にロッドを立てると、掛かりが安定しやすくなります。
パラソル級を狙うときは大きい号数が有利か
良型とされるパラソル級のケンサキイカを意識して狙う場合、大きめのエギが有利になる場面は確かにあります。
3〜3.5号のエギはシルエットが大きく、水中での波動や存在感も増すため、活性の高い良型に対して強くアピールし、効率的にサイズアップを狙えることがあります。
特に、ベイトが大きめの小魚中心になっている時期や、群れの中でも明らかに大きなシルエットの個体が見える状況では、積極的にサイズアップを試す価値があります。
ただし、大きい号数を使えば必ず大型が釣れるわけではありません。
プレッシャーが高いポイントや澄み潮、ベタ凪で警戒心が強くなっている状況では、大きすぎるシルエットが逆に敬遠されることもあります。
その場合、シルエットはやや大きめでも、スローフォールでじっくり見せられるモデルや、少しスリムな3号などに切り替えると結果が変わることがあります。
大型狙いであっても、3号と3.5号を行き来しながら、その日の群れがどちらに反応しやすいかを確かめるアプローチが有効です。
エギの重さが同じなら号数はあまり関係ないか
同じ自重のエギであれば、号数が違っても沈下速度はほぼ同じだから気にしなくて良いという考え方もありますが、実際にはシルエットと浮力、ボディ形状によってフォール姿勢やアクションが変わるため、号数を軽視することはできません。
例えば、スリムな3号とファットな2.5号が同じ重さであったとしても、水中での抵抗やフォールの角度、ダート幅は異なり、ケンサキイカから見た印象も変わってきます。
ケンサキイカは決して神経質なターゲットではありませんが、プレッシャーが高いエリアや澄み潮状況では、わずかなシルエットやアクションの違いが結果に影響を与えます。
自重が同じエギでも、号数とボディ形状を意識して使い分けることで、魚に見切られないアプローチや、特定のレンジに長く留める誘い方が可能になります。
ですから、単に重さだけでなく、「号数=長さとシルエットの違い」という観点を持ってローテーションを組むことが、より精度の高いエギングにつながります。
状況別おすすめエギ号数早見表
ここまで解説してきた要素を整理すると、ケンサキイカエギングのエギサイズ選びは、シーズン、水深、潮の速さ、タックルバランスといった複数の条件を組み合わせて判断する必要があることが分かります。
しかし、実際の釣り場では、そこまで時間をかけてじっくり考える余裕がないことも多く、直感的に「まずこの号数から入ろう」と決められる基準があると便利です。
そこで、代表的なシチュエーションごとに、おすすめのスタート号数と、状況が変わった際の上下の目安を一覧でまとめました。
あくまで目安ではありますが、現場で迷ったときの最初の一手として活用し、その日の反応を見ながら微調整していくことで、自分なりの基準が自然と身についていきます。
フィールド条件別のおすすめ号数一覧
以下の表は、主にショアエギングでケンサキイカを狙う際の、フィールド条件別おすすめ号数の一例です。
実際にはロッドやライン、エギのモデルによっても最適解は変わりますが、初めてのポイントでの号数選びの参考になります。
| シチュエーション | おすすめスタート号数 | 号数アップの目安 | 号数ダウンの目安 |
|---|---|---|---|
| 港内の浅場・常夜灯周り | 2.5号 | 風が強い、底が取りづらいときに3号 | 新子が多い、アタリが浅いときに2号 |
| 外向き堤防・水深10〜20m | 3号 | 潮が速いときに3.5号 | 渋いとき、表層狙いで2.5号 |
| 磯場・ゴロタ浜(遠投重視) | 3号 | 向かい風や深場狙いで3.5号 | 波が静かで警戒心が高いときに2.5号 |
| ボートゲーム(イカメタル) | エギ2〜2.5号 | シンカーを重くして沈下速度を上げる | シンカーを軽くしてスローフォールに |
この一覧をベースに、実際の釣り場で「今は潮が緩んだから号数を下げてじっくり見せる」「風が上がってレンジがボケるから号数を上げる」といった判断を加えていくことで、その日のベストなセッティングに近づけていけます。
シーズンとサイズを組み合わせたセレクト例
次に、シーズンと狙うサイズ感を組み合わせたときの、エギ号数セレクトの一例を挙げます。
これにより、年間を通じたタックルボックスの構成を考えやすくなります。
| 時期 | 主なターゲットサイズ | メイン号数 | サブ号数 |
|---|---|---|---|
| 初夏 | 新子〜中型 | 2〜2.5号 | 3号(良型混在時) |
| 夏本番 | 中型中心 | 2.5〜3号 | 2号、3.5号 |
| 秋〜初冬 | 中型〜良型 | 3号 | 2.5号、3.5号 |
タックルボックスを組む際は、上記のようなメイン号数を2〜3色ずつ複数用意し、サブ号数を状況打開用として追加するのがおすすめです。
色やタイプのバリエーションについては別の要素ですが、少なくとも号数ごとに数種類を用意しておくことで、状況に合わせた柔軟なローテーションが可能になります。
まとめ
ケンサキイカをエギで狙う際の「エギサイズ何号が良いか」という疑問は、単純な正解を持たないテーマですが、基本となる考え方を押さえれば難しいものではありません。
基準となるのは2.5号〜3号であり、これを中心に、シーズン、水深、潮の速さ、タックルバランス、イカの反応といった要素を見ながら上下させていくのが実戦的なアプローチです。
浅場や新子混じりの時期には2〜2.5号、外向きやディープ、良型狙いには3〜3.5号といった使い分けを意識するだけでも、釣果は大きく変わってきます。
現場では完璧な答えを最初から求める必要はなく、「まずは3号から」「渋ければ2.5号に」「深場や潮が速ければ3.5号も」というように、数パターンの中から試していくことが大切です。
その日の風や潮、イカのサイズや活性を観察しながら、号数とフォールスピードをチューニングしていけば、自分なりのセオリーが自然と身についていきます。
ぜひ、この記事で紹介した基準を参考にしながら、エギサイズ選びを工夫し、ケンサキイカエギングの奥深さと釣果アップの両方を楽しんでみてください。


