船から狙うアマダイ仕掛けを紹介!高級魚を手中にするための工夫とコツ

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刺身や塩焼き、酒蒸しなど和食の花形ともいえる高級魚アマダイ。
その美味しさから、船釣りのターゲットとしても非常に人気が高い魚です。
しかし、ただオモリを落とせば釣れるほど甘くはなく、狙って数を出すには専用の仕掛けや誘い方の理解が欠かせません。
本記事では、船からアマダイを狙うための仕掛け選びと実践的なコツを、初めての方にも分かりやすく、かつ経験者がステップアップできるレベルまで詳しく解説します。

市販仕掛けの選び方から自作タックルの組み方、エサの付け方、船上での誘いとアワセのタイミング、さらにトラブル対策まで、実戦で役立つノウハウを一気に整理しました。
これからアマダイ船に乗る予定の方は、この記事を読んでから準備をすれば、当日の迷いが大きく減り、釣果アップにつながるはずです。

アマダイ 仕掛け 船で狙う基本と全体像

船からアマダイを狙う際の仕掛けは、一見シンプルに見えますが、水深や潮、船宿のスタイルに合わせて細かなチューニングが必要になります。
まずは、どのようなタックルと仕掛けを使い、どのような水深とポイントを攻めるのか、全体像を把握しておくことが重要です。

アマダイは主に水深60〜120メートル前後の砂泥底に生息し、底から少し浮いたエサに反応する習性があります。
そのため、船釣りでは天秤フカセ式または胴突き仕掛けで、オモリを底に着けたままハリだけ少し浮かせる構造が主流です。
竿やリール、道糸、ハリスの太さと長さを、ターゲットのサイズと水深に応じて最適化することで、アタリをしっかり捉え、バラシを防ぎやすくなります。

船からのアマダイ釣りの魅力とシーズン

船からのアマダイ釣りの最大の魅力は、食味抜群の高級魚を数釣りできる可能性がある点です。
身は上品な甘みとふんわりした食感があり、刺身、昆布締め、塩焼き、干物など様々な料理で楽しめます。
また、外道としてレンコダイやカサゴ、キダイ、イトヨリ、ホウボウなど多彩な魚が混じる点も釣り人を飽きさせません。

シーズンは地域によって多少異なりますが、関東〜西日本の海域ではおおむね秋から冬、そして春にかけてがメインとなります。
水温が高すぎない時期の方が狙いやすく、特に晩秋から真冬は良型が出やすい傾向があります。
一方で、近年は水温の変動により時期が前後することもあるため、各地の船宿から発信される最新情報を参考に予定を立てると良いでしょう。

狙う水深とポイントの基本イメージ

アマダイは砂泥底を好む底物ですが、完全に底ベタではなく、底から数十センチ〜数メートルほど浮いた位置でエサを待ち構えていることが多い魚です。
そのため、ポイントはフラットな砂泥帯や、砂地に一部起伏があるようなエリアが中心になります。
岩礁帯ど真ん中というより、岩礁帯の際から砂泥帯にかけての変化が狙い目です。

水深は船宿や地域によって異なりますが、関東エリアでは60〜120メートル前後、九州北部などではもう少し深いポイントを攻めることもあります。
同じ海域でも季節や潮回りによって有望な水深帯が変化するため、初めてのエリアでは船長の指示ダナに素直に従うことが何よりの近道です。
仕掛けの設計も、この水深帯と底からのタナを意識して組み立てていきます。

船アマダイ釣りの基本タックルとライン選び

アマダイ船における仕掛けづくりの出発点はタックル選びです。
竿とリール、道糸の組み合わせによって、アタリの出方や誘いのしやすさ、手返しのスピードが大きく変わります。
ここでは、汎用タックルでの対応と、専用タックルを使う場合の考え方を整理しておきます。

標準的な船アマダイでは、オモリ60〜100号を使用するケースが多く、これに対応できる2メートル前後のライト〜中深場向け船竿が扱いやすいです。
リールはPE2号前後を300メートル以上巻ける中型両軸リールや小型電動リールが主流で、水深100メートル前後を繰り返し攻めても疲れにくい構成が理想です。

ロッド(竿)の長さと硬さの目安

船からのアマダイでは、2メートル前後のライトゲームロッドやアマダイ専用竿が使いやすいです。
目安としては、オモリ負荷30〜100号程度に対応するモデルを選べば、多くの船宿に対応できます。
竿先は柔らかめで食い込み重視、バットはしっかりしていて底ダチが取りやすい調子が理想的です。

具体的には、7:3〜6:4調子のゲームロッドや、マダイ・ライト深場兼用竿などが流用しやすいでしょう。
柔らかすぎる竿は底ダチがぼやけてしまい、硬すぎる竿は小さなアタリを弾いてしまいます。
ショートロッドは操作性に優れますが、船酔いしやすい方や波が高い日には少し長めの竿がクッションになってくれる利点もあります。

リールとドラグ設定のポイント

リールは、中型の小船用両軸リール、または小型の電動リールが一般的です。
水深100メートル前後を手巻きでこなすことも可能ですが、連続投入や深場ポイントが多いエリアでは電動リールの快適さが光ります。
巻き上げ力よりも、ドラグ性能と操作性を重視すると良いでしょう。

ドラグは、ハリスの号数とアマダイのサイズを考慮しつつ、やや弱めに設定するのが基本です。
例えばハリス3号なら、ドラグは1.5キロ程度を目安に始め、実釣の中で微調整していきます。
アマダイは突っ込みよりも首を振るような抵抗を見せるため、ドラグが滑りながらも一定のテンションを保てる状態にしておくと、バラシを大幅に減らせます。

PEラインとリーダーの太さの組み合わせ

道糸には伸びの少ないPEラインが必須です。
一般的にはPE1.5〜2号を300メートル以上巻いておけば、多くの船アマダイに対応できます。
細いほど潮受けは減りますが、根ズレリスクや高切れリスクも意識する必要がありますので、あまり極端に細くする必要はありません。

リーダー(先糸)にはフロロカーボン4〜6号を3〜5メートルほど結ぶ構成が多いです。
PEと先糸の結束にはFGノットなどの強度が高くガイド抜けも良いノットを使い、船上でのトラブルを防ぎます。
このリーダーが、テンビンや仕掛けへのショック吸収、擦れ対策の役割を果たすため、ケチらずしっかり準備しておきましょう。

船アマダイの代表的な仕掛け構成

アマダイ船で使われる仕掛けは、主に天秤フカセ仕掛けと胴突き仕掛けに大別されます。
どちらも底ダチを取りながら、ハリを底から少し浮かせることを目的とした構造ですが、操作感や潮流への強さが異なります。
ここではそれぞれの特徴と、実際の釣り場での使い分けについて整理します。

また、近年は発泡オモリやカラフックなど、アピール重視の各種パーツも増えており、標準仕掛けをベースに自分なりのアレンジを加える楽しさも広がっています。
まずは素直な基本形を押さえたうえで、徐々にバリエーションを試すのが効率的です。

天秤フカセ仕掛けの特徴と使い方

最も一般的なスタイルが、片天秤を用いたフカセ仕掛けです。
片天秤の先にオモリを付け、反対側に1〜2本バリの仕掛けを取り付けます。
オモリで確実に底を取りつつ、ハリスを長めに取ることでエサを自然に漂わせるのが狙いです。
アマダイは底から少し浮いたエサに反応しやすいため、このスタイルが理にかなっています。

使用するオモリは、その日その場所の水深や船宿指定にもよりますが、60〜100号程度が一般的です。
潮が速い日や深場では重めを選び、潮が緩い日や浅場では軽めを選びます。
底ダチをキープしながらも、竿先で軽く持ち上げたり聞き上げたりして、ハリが常に底から少しだけ浮くイメージを保てると理想的です。

胴突き仕掛けのメリットと状況別の選択

もうひとつの代表的なスタイルが、胴突き仕掛けです。
道糸の先にオモリを付け、そこから一定間隔で枝バリを出していく構造で、2〜3本バリ仕様が一般的です。
天秤を使わない分、シンプルで扱いやすく、潮流が速めのときや、外道の活性が高いときにも安定してエサを見せやすいメリットがあります。

胴突き仕掛けは、底からのタナを一定に保ちやすく、ビギナーでも深さのイメージをつかみやすいのが特長です。
一方で、エサの動きは天秤フカセに比べるとややタイトになりがちですが、外道混じりで数を狙いたいときや、底潮が早くフカセでは仕掛けが流され過ぎてしまう状況で強さを発揮します。
船宿によっては、どちらか一方の仕掛けを推奨している場合もあるため、乗船前に確認しておきましょう。

1本バリと2本バリの使い分け

アマダイ仕掛けは、1本バリ仕様と2本バリ仕様のどちらも広く使われています。
1本バリはトラブルが少なく、エサの動きがナチュラルで、アタリの出方も明快です。
初心者や、良型主体で手返しよりも丁寧さを重視したい状況では、1本バリが安心して扱えます。

一方、2本バリは単純にエサの露出量が増えるため、アピール力とチャンスが増えます。
上バリと下バリでエサの種類を変えたり、タナを微妙に変えたりして、その日のヒットパターンを探る戦略も立てやすいです。
ただし絡みやすくなる側面もあるので、慣れるまでは仕掛けの長さと誘い方をシンプルに保つことが重要です。

アマダイ船仕掛けの具体的セッティング

ここからは、実際に使うハリスの長さや号数、ハリのサイズなど、より具体的なセッティングに踏み込んでいきます。
標準的なセッティングを押さえた上で、自分が通うエリアの水深・平均サイズ・船宿ルールに合わせて微調整していくと、現場で迷いなく仕掛けを選べるようになります。

特にハリスの長さは、潮の速さや底質に大きく影響される要素です。
長くすればエサは自然に動きますが、底スレスレを攻めるほど根掛かりや絡みのリスクが増えます。
短くすればトラブルは減りますが、食い渋り時の食い込みが悪くなる可能性もあるため、いくつかのパターンを準備しておくと安心です。

標準的なハリス長と号数の目安

天秤フカセ仕掛けの場合、標準的なハリス長は2〜3メートル前後が目安です。
食いが立っているときや水深が浅めのときは2メートル前後、食い渋り時や外道が少ない状況では3メートル程度まで伸ばすと、より自然なエサの動きが出せます。
ハリスの材質はフロロカーボンが主流で、比重が重く、擦れにも強い特徴があります。

号数は、2〜3号が標準的な範囲です。
良型の多いエリアや根ズレが心配なポイントでは3号を基準とし、小型主体のときや極端な食い渋り時に2号まで落とすイメージです。
ただし細ハリスはトラブル時のダメージも大きいので、無理なドラグ設定や強引なやり取りは避けるべきです。
胴突き仕掛けの場合は、幹糸をハリスより1号程度太めに設定するのが一般的です。

おすすめフックサイズと形状

使用するハリのサイズは、一般的にはチヌバリ3〜4号前後、または丸セイゴ12〜13号前後が基準になります。
軸はある程度しっかりとした太さがありつつ、刺さりの良い形状のものが扱いやすいです。
エサとなるオキアミL〜LLサイズや小型のエビが、自然な形で収まるサイズ感をイメージして選ぶとよいでしょう。

形状に関しては、フトコロが広く、ややネムリ気味のハリがバラシを防ぎやすく人気です。
最近はアマダイ専用ハリも多数発売されており、軸色を赤や金にすることでアピールを高めた製品も増えています。
最初のうちは、一般的な船用チヌバリやマダイバリを使って問題ありませんが、ステップアップを目指す段階で専用モデルを試してみる価値は十分あります。

捨て糸(オモリ下)の長さ調整テクニック

仕掛けの中で軽視されがちですが、実は重要なのが捨て糸(オモリ下)の長さです。
捨て糸は、オモリとハリスの距離を調整する役割を果たし、これによってハリの位置、つまり狙うタナが決まります。
一般的には50〜80センチ程度が基準ですが、状況によっては30センチまで詰める場合や、1メートル近くまで伸ばす場合もあります。

潮が速く底取りが難しいときや、根掛かりリスクが高いときは短めに設定し、底ダチをしっかりキープします。
一方、潮が緩く底質もフラットで根掛かりが少ない場合は、長めに取ってエサをふわりと浮かせる方が食いが良くなることがあります。
この捨て糸の長さを変えるだけでも、同じポイントでアタリの数が大きく変わるので、予備の仕掛けは複数のパターンを用意しておくと対応力が上がります。

エサ選びと付け方のコツ

アマダイは見た目以上に神経質で、エサのサイズや付け方によって食いが大きく変わる魚です。
特に船釣りでは、同船者との釣果差がエサの付け方だけで生じることもあるため、ここをおろそかにするとせっかくの良い仕掛けも台無しになってしまいます。
代表的なエサと、その使い分けを押さえておきましょう。

基本エサはオキアミとエビ類ですが、魚皮やイカタンなどのトッピングを組み合わせることで、アピールと耐久性を両立できます。
船宿で配られるエサの状態を見極め、自分なりにひと手間加えることで釣果アップが期待できます。

メインエサ:オキアミとエビの使い分け

もっともポピュラーなエサは生オキアミです。
L〜LLサイズのしっかりした粒を選び、まっすぐになるようにハリに刺すことで、自然な姿勢をキープできます。
オキアミは集魚力が高く、多くの外道も含めて広くアピールできるため、最初のサーチベイトとして非常に有効です。

一方、芝エビや甘エビなどのエビ類を使うと、身持ちが良く大物狙いでも安心です。
また、冷凍オキアミが柔らかくなりすぎていると感じたときや、外道が多すぎてエサ持ちを良くしたいときにもエビエサが効きます。
オキアミとエビを上バリ・下バリで使い分けて、その日のヒット傾向を探る方法も有効です。

エサの刺し方と身持ちを良くする工夫

エサの刺し方で最も重要なのは、まっすぐ刺して姿勢を安定させることです。
オキアミの場合は、尾の付け根から頭方向に向かってハリを通し、ハリ先を背中側から少しだけ出すように刺すと、フォルムを崩さず固定できます。
柔らかいオキアミは、二度刺しや三度刺しでハリに巻き付けるようにして固定すると、餌持ちが向上します。

エビ類は、殻付きかむき身かによって刺し方を変えます。
殻付きの場合は殻ごとハリで縫い止めるように刺し、むき身の場合は数カ所貫通させて抜けにくくすると良いでしょう。
さらに、塩締めオキアミや塩エビを使うと、身が締まって外れにくくなり、深場でのエサロスを大きく減らせます。

魚皮やイカタンなどトッピング活用術

アマダイ狙いでは、オキアミやエビの頭に小さくカットした魚皮やイカタンをトッピングするテクニックも定番です。
これにより、エサのシルエットと匂いはそのままに、視覚的なアピールと餌持ちの良さを両立できます。
特に潮が澄んでいる日や、船下にベイトが少ない状況では、この一工夫がアタリの数に直結することがあります。

使用する魚皮はサバ皮、アジ皮などが一般的で、銀色の反射がフラッシング効果を生みます。
イカタンは白や赤などカラーも含めて数種類用意しておくと便利です。
エサと一体になるように小さめにカットし、ハリのチモト付近に一緒に刺すことで、違和感なくアピール力を上げることができます。

船上での誘い方とアタリの取り方

どれだけ仕掛けが良くても、船上での誘い方が適切でなければアマダイは口を使ってくれません。
アマダイは活発に追いかけるタイプの魚ではなく、底近くでホバリングしながら目の前を通るエサを待ち構える性格です。
その習性を理解した誘い方とアタリの取り方が、釣果を大きく左右します。

基本は、底を取り直しながら、ゆったりとした小刻みな誘いでエサをふわりと浮かせては落とす動作の繰り返しです。
このとき、竿先のわずかな変化を見逃さない集中力が求められます。

底ダチの取り方とタナキープのコツ

まず重要なのが、正確な底ダチの把握です。
仕掛けを投入したらオモリが着底するまで糸を送り込み、着底した瞬間に少し糸フケを取ります。
その後、リールを1〜2回巻いてオモリを底から少しだけ浮かせ、竿先で聞くようにテンションを保ちながら底潮の状態を確認します。

船は常に微妙に動いているため、数十秒ごとに底ダチが変化します。
竿先がフワッと軽くなったり、逆に重くなったりしたときは、底から離れたり、底を突きすぎたりしているサインです。
こまめにオモリを底に着けては30センチほど上げる動作を繰り返し、仕掛けが常に底から数十センチ〜1メートルの間に位置するよう意識しましょう。

基本の誘いパターンとタイミング

アマダイの誘いは、激しいシャクリよりも、じっくりとした聞き上げとステイが効果的です。
基本パターンの一例としては、オモリを底に着けた後、竿先をゆっくりと30〜50センチほど持ち上げ、数秒ステイ。
その後、テンションを保ちながらゆっくりと竿を下ろしていき、再び底ダチを取り直すといった流れです。

この動作を数回繰り返し、アタリがなければリールを1〜2回巻いて、やや上のタナを探るのも有効です。
逆にアタリがあるものの乗り切らない場合は、誘いの幅を小さくしたり、ステイ時間を長めにしたりして、エサを見せる時間を確保します。
誘いとステイのバランスを微調整することが、アマダイのスイッチを入れる鍵になります。

アタリの出方とアワセの入れ方

アマダイのアタリは、コツコツとした小さな前アタリから始まり、徐々に竿先がモゾモゾと押さえ込まれるような感触に変わることが多いです。
この前アタリの段階で慌てて大きくアワセると、エサだけ取られてしまう原因になります。
竿先がゆっくりと引き込まれ、重みが乗ってから、聞き上げるように穏やかにアワセを入れると、ハリ掛かりしやすくなります。

また、電動リールを使う場合は、巻き上げ開始がそのままアワセの動作も兼ねることがあります。
アタリを感じたら即巻き上げるのではなく、数秒〜十数秒ほど送り込んで食わせの間を与えてから、ゆっくりと巻き上げ始めるとよいでしょう。
一度フッキングした後は、一定のテンションを保つことを最優先し、無理なポンピングを避けることで、バラシを大幅に減らせます。

地域別・水深別の仕掛けアレンジ比較

アマダイ船とひと口に言っても、関東の相模湾と日本海、九州北部などでは、水深も底質も潮の速さも異なります。
そのため、同じ仕掛けをどこでも使い回すよりも、エリアごとの定番設定を知っておくことで、初挑戦の海域でも素早くアジャストできます。
ここでは、地域や水深による代表的な違いを、比較しやすいように整理します。

もちろん最終的には船宿の推奨タックルに合わせるのが最優先ですが、事前に仕掛けの方向性を知っておくことで、現場での準備に余裕が生まれます。
以下の表はあくまで目安ですが、タックル選びの出発点として活用できます。

エリア / 水深 オモリ号数 ハリス長 ハリス号数 仕掛けタイプ
関東・相模湾 60〜90m 60〜80号 2〜3m 2〜3号 天秤フカセが主流
駿河湾・外房 80〜120m 80〜100号 2.5〜3m 3号前後 天秤+一部胴突き
日本海側 70〜130m 80〜100号 2〜3m 3号中心 天秤と胴突き併用
九州北部 80〜150m 80〜120号 2〜3m 3〜4号 胴突き有利な場面も

関東エリア(相模湾・駿河湾など)の仕掛け傾向

関東の相模湾や駿河湾では、アマダイ船が非常に盛んで、天秤フカセ仕掛けが標準として定着しています。
水深60〜120メートル前後をオモリ60〜100号で狙うスタイルが一般的で、ハリス長は2〜3メートル、ハリス号数は2〜3号が中心です。
エサはオキアミをベースに、魚皮やイカタンのトッピングを組み合わせる人も多く見られます。

船宿側もアマダイ専用仕掛けを販売している場合が多く、初挑戦者はまずそれを購入して使用するのも良い選択です。
誘い方についても船長や常連客がよくアドバイスしてくれるため、周囲の動きを観察しながら、地域特有のパターンを吸収していくと上達が早くなります。

日本海側・九州など深場エリアでの注意点

日本海側や九州北部では、ポイントによっては水深100メートルを超える深場を狙うことがあり、オモリも100号以上を使用する場面が増えます。
そのため、タックルはややパワーのあるものを選び、PEラインも2号前後をベースに、十分な糸巻き量を確保しておく必要があります。
潮が速い日には、天秤フカセよりも胴突き仕掛けの方が安定しやすい場面もあります。

深場では、エサの消耗を抑えるために塩締めオキアミやエビを使ったり、イカタンを多めにトッピングするなど、餌持ちを重視したアレンジが有効です。
また、巻き上げ時間が長くなるため、電動リールの使用がほぼ必須と考えてよいでしょう。
ドラグ設定や巻き上げスピードを慎重に調整しないと、途中でのバラシが増えるため、丁寧なファイトが求められます。

トラブル対策と釣果アップの細かい工夫

アマダイ船では、仕掛けが絡む、外道にエサを取られる、隣とのオマツリが頻発するなど、さまざまなトラブルが発生します。
これらを事前に想定して対策しておくことで、実釣時間を無駄にせず、結果として釣果アップにつながります。
また、ちょっとした工夫でアタリが増える小技も多く、経験者ほど細部にこだわっています。

ここでは、現場でよくあるトラブルの回避方法と、すぐ実践できるプラスアルファの工夫をまとめて紹介します。
ビギナーでも取り入れやすいものばかりなので、少しずつ自分のスタイルに組み込んでいきましょう。

仕掛け絡みを減らすためのポイント

仕掛け絡みの大きな原因は、投入と回収の雑さ、そして不要な糸フケです。
投入時には、船長の合図を待ってから一気に仕掛けを放出するのではなく、親指でスプールを軽く押さえながら、コントロールして落としていくことが重要です。
仕掛けが水面で団子状になって落ちていくと、そのまま途中で絡みやすくなります。

回収時も同様に、仕掛けが水面に出た瞬間にブンブン振り回さないことが大切です。
水面近くで一度止めて、テンションを保ちながら丁寧に手繰り寄せることで、ハリスのヨレを大幅に軽減できます。
また、仕掛けを船べりに直置きせず、少し余裕を持って束ねる習慣を付けると、次の投入準備がスムーズになります。

外道の猛攻時に有効な工夫

アマダイ場にはレンコダイやフグ、ベラ類など多くの外道が同居しており、ときに本命以上の勢いでエサを奪っていきます。
このような状況では、エサをそのままにして粘るよりも、エサのサイズや硬さを変えるのが効果的です。
例えば、オキアミをやや大きめにしたり、塩締めで身を固くすることで、外道に一瞬でかじり取られるリスクを減らせます。

また、イカタンや魚皮の比率を増やし、オキアミはあくまで匂い付け程度に使うパターンも有効です。
外道が少し落ち着く時間帯を狙って通常のエサに戻すなど、時間帯による変化を見る工夫も大切です。
外道が多いからといって誘いを止めてしまうと、結局本命のチャンスも減ってしまうので、エサ側の工夫で対応していきましょう。

釣果を安定させるための準備と心構え

アマダイ船で安定して釣果を出すためには、道具や仕掛けだけでなく、事前準備と当日の心構えも重要です。
まず、予備仕掛けは十分な数を用意し、ハリス長や号数の違うものを数パターン持ち込んでおくことで、急な状況変化にも対応しやすくなります。
また、エサも予備を持参し、船宿のエサの状態に応じて使い分けられると安心です。

心構えとしては、釣れない時間帯こそタナ取りと誘いの精度を見直すチャンスと捉えることが大切です。
潮の変化や船長のコメント、周囲の釣れ具合をよく観察し、仕掛けや誘いを柔軟に変えていく姿勢が、最終的な差となって現れます。
焦らず、一つ一つのアタリとファイトを丁寧に積み重ねていくことが、高級魚アマダイを安定して手中にするための近道です。

まとめ

船からアマダイを狙う仕掛け作りは、一見複雑に見えますが、基本の考え方は非常にシンプルです。
底ダチを正確に取り、エサを底から少し浮かせて自然に漂わせること。
そのためのタックル選びと仕掛けのセッティング、そしてエサと誘い方の工夫が、すべてこの一点に集約されます。

まずは、天秤フカセまたは胴突き仕掛けの標準形をしっかり押さえ、PEラインやハリス、ハリのサイズを自分の釣り場に合わせて調整していきましょう。
エサはオキアミとエビを基本に、魚皮やイカタンのトッピングを組み合わせることで、アピールと餌持ちを両立できます。
船上では、底ダチとタナキープを最優先に、ゆったりとした誘いとステイでアマダイの食い気を引き出していきます。

また、地域ごとの水深や潮の特徴を踏まえた仕掛けアレンジや、トラブルを減らすための投入・回収の所作も、釣果に直結する重要なポイントです。
この記事で紹介した基本と工夫をベースに、実際の釣行を重ねながら自分なりのパターンを蓄積していけば、アマダイ船はますます奥深く、そして楽しい世界になります。
ぜひ仕掛けづくりから準備を楽しみ、高級魚アマダイとの出会いを存分に味わってください。