ジグとサビキを組み合わせて一度に多くの魚を狙えるジギングサビキは、ここ数年で一気に人気が高まったオフショアの新定番です。
ベイト反応がシビアな状況でも口を使わせやすく、青物や根魚、マダイから小型回遊魚まで幅広く釣れるのが魅力です。
本記事では、最新のタックル事情から実践的な操作方法、トラブル回避のコツまで、ジギングサビキを使いこなすためのノウハウを体系的に解説します。
これから挑戦したい方はもちろん、すでに実践している中級者のレベルアップにも役立つ内容となっています。
オフショア ジギング ジグサビキとは何かを徹底解説
ジグサビキは、メタルジグの上部にサビキ仕掛けをセットして、多点掛けを狙うオフショアジギングの応用釣法です。
ジグにリアルベイトとして小魚が掛かり、そのベイトを捕食しにくる大型魚まで連鎖的に狙えることが大きな特徴です。
特にベイトが小さい時期や、イワシやカタクチがびっしり映る状況で威力を発揮し、通常のジグ単体では口を使わない魚にもアプローチしやすくなります。
ジギングというと重いメタルジグを大きくしゃくるイメージがありますが、ジグサビキではジグのアクションにサビキのナチュラルな揺らめきが加わります。
そのため、激しいアクションを続ける体力に自信がない方でも、比較的楽なワンピッチやスローな誘いで結果を出しやすいのも利点です。
オフショアで結果を求める乗合便などでも採用者が増えており、今では定番メソッドの一つと言える存在になっています。
ジグサビキの基本構造と仕組み
ジグサビキの基本構造は、メインラインからリーダーを結び、その先にジグサビキ仕掛けを装着し、一番下にメタルジグを付ける形が一般的です。
サビキ部にはハリが3〜5本ほど等間隔で並び、それぞれに魚皮やケイムラフラッシャー、小さなスキンなどが巻かれています。
これらが水中で小魚の群れのように見え、ベイトを偏食している魚にも口を使わせやすくなります。
メタルジグはオモリ兼ルアーの役割を持ち、フォールやしゃくりで周囲の魚を寄せる集魚の中心となります。
そこに付いたサビキが、寄ってきた魚に対して喰わせパートとして機能します。
特にリアフック付きのジグにサビキを組み合わせると、ジグ本体とサビキの両方にヒットする可能性があり、トリプルヒット、クワドラプルヒットといった派手な釣果もよく見られます。
オフショアジギングとの違いと強み
通常のオフショアジギングはメタルジグ単体で魚を狙うため、ターゲットはジグに反応するアクティブな個体に限られがちです。
一方ジグサビキでは、ジグに強く反応しない追尾組の魚にも、サビキ部が自然なシルエットと波動でアピールします。
その結果、ジグ単体では拾いきれない数の魚を効率良くキャッチできるのが大きな強みです。
また、ジグサビキは一度に複数のレンジを探れるのも優位点です。
ジグがボトム付近を通過していても、サビキは中層〜中底層に位置するため、それぞれのレンジにいる魚に同時にアピールできます。
ベイトが上ずっている状況や、反応レンジが絞り切れない時ほど威力を発揮し、効率の面でもジグサビキは非常に理にかなった釣法と言えます。
どんな魚種が狙えるのか
ジグサビキで狙える魚種は非常に幅広く、青物系ではブリ、ワラサ、イナダ、カンパチ、ヒラマサなどが代表的です。
これに加え、サビキ部分にはサバ、イワシ、アジ、ソウダガツオといった小型回遊魚がよくヒットします。
一投で青物とベイトフィッシュが同時に掛かることも多く、数釣りと大物狙いを両立できるのが魅力です。
また、ボトム付近を意識して使えば、マダイ、ハタ類、ホウボウ、カサゴといった底物もターゲットになります。
潮色がクリアな日や、ベイトがごく小さいマイクロベイトパターン時には、サビキの小さなシルエットが特に効果的です。
ひとつの仕掛けで多魚種を狙えるため、乗合船の状況把握や、初めてのエリア調査にも相性が良い釣り方です。
オフショア ジギング ジグサビキに必要なタックルと基本セッティング
ジグサビキは専用タックルがなくても始められますが、ジグの重さや水深、狙う魚種によって適切なロッドパワーやラインセッティングが変わります。
また、多点掛けが前提の釣り方であるため、ドラグ性能やフック強度など、通常のジギング以上にタックルバランスが重要になります。
ここでは、汎用性が高く扱いやすい基本タックルを基準に解説していきます。
特に乗合船でジグサビキを使用する場合、周りとのお祭りを防ぎつつ、素早く手返しすることが求められます。
その意味でも、無駄にライト過ぎず、かといってヘビー過ぎない、バランスの良いセッティングを選ぶことが上達への近道です。
これからタックルを揃える方は、ジグ単体のジギングにも流用できる構成を意識すると、無駄な出費を抑えつつ幅広い釣りに対応できます。
ロッドとリールの選び方
ロッドはジギング用のベイトロッド、またはスピニングロッドのどちらでも対応可能ですが、水深60〜150メートル前後を中心に狙うなら、ジグウェイト60〜200グラム程度をカバーできるモデルが扱いやすいです。
ロッドパワーはミディアムからミディアムヘビークラスが汎用性に優れ、ジグサビキ特有の多点掛けにも余裕を持って対応できます。
リールは、ベイトならハイギアのジギングモデル、スピニングなら4000〜6000番クラスが標準的です。
ドラグ性能がしっかりしているモデルを選ぶことで、青物とサバ複数匹の同時ヒットなど、負荷が一気に上がる場面でも安心して対応できます。
船宿によってはスピニング推奨、ベイト推奨などの傾向があるため、よく通うエリアのスタイルに合わせて選択するのも有効です。
ラインとリーダーの太さの目安
メインラインはPE1.2〜2号が一般的な基準で、80〜150グラムのジグを使う中深場ジギングに幅広く対応できます。
青物のサイズが小〜中型中心ならPE1.2〜1.5号、大型が混じるポイントや水深が深いエリアではPE1.5〜2号を選ぶと安心です。
ラインは感度と強度のバランスが重要で、細すぎると多点掛け時に破断リスクが高まる点に注意が必要です。
リーダーはフロロカーボンの20〜30ポンド(5〜8号)程度が扱いやすく、根ズレや魚の歯にもある程度耐えられます。
大型のヒラマサやカンパチが本命の場合は、40ポンド前後まで上げる選択肢もありますが、太くし過ぎると食いが落ちる場合もあります。
ジグサビキ仕掛け自体のハリス号数とのバランスも見ながら、全体の最弱点がどこかをイメージしてセッティングするとトラブルを減らせます。
ジグとサビキ仕掛けの基本セットアップ
基本的なセットアップは、リーダーの先にスナップ付きサルカンを結び、そこにジグサビキ仕掛けを接続、一番下のスナップにメタルジグを装着する形です。
この構成なら、状況に合わせてジグの重さやカラーを素早く交換でき、手返しを維持しやすくなります。
サビキの全長は1〜1.5メートル前後が扱いやすく、船上での取り回しやお祭りのリスクも抑えられます。
ジグの重さは水深と潮流によって選びますが、60〜150メートルのエリアなら80〜200グラムを目安に揃えておくと安心です。
サビキのハリ数は3〜5本が一般的で、船宿によっては安全面からハリ数制限がある場合もあるため、事前に確認しておきましょう。
仕掛けをセットしたら、ハリ先の鋭さや結束部の傷を必ずチェックし、少しでも気になる箇所があれば迷わず交換することがトラブル防止につながります。
ジグサビキに適したジグの重さ・形状・カラー選び
ジグサビキで安定して釣果を出すには、メタルジグの選択が非常に重要です。
同じサビキを使用していても、ジグの重さや形状が変わるだけで沈下姿勢やアクションが大きく変わり、結果としてサビキの動きも変化します。
ここでは、水深や潮流を踏まえた実践的なジグ選びの考え方を整理します。
ジグサビキは、あくまでジグが魚を寄せ、サビキが食わせるという役割分担が基本です。
そのため、ジグに過剰なアクションを求める必要はなく、安定したフォール姿勢と真っ直ぐな沈下速度を重視するのがポイントです。
ジグ単体での派手なスライドやひらひらアクションよりも、サビキの存在を邪魔しない素直なジグを選ぶとバランスが取りやすくなります。
水深と潮流から見るジグウェイトの選び方
ジグウェイトの基本目安は、水深1メートルあたり1グラム前後ですが、潮が速いエリアでは1.5〜2倍程度を見込む必要があります。
例えば水深80メートルで潮が緩いなら80〜100グラム、潮が速いなら120〜160グラムといったイメージです。
ジグが船の真下から大きく斜めに入ってしまうようなら、重さが不足しているサインと考えて、ウェイトを上げていきます。
ジグサビキの場合、サビキ部に水抵抗が加わるため、同じ水深でもジグ単体よりワンランク重いジグが必要になることが多いです。
着底が取りづらい状態が続くとボトムでの根掛かりやお祭りのリスクが増えるため、状況に応じて迷わずウェイトアップしていく判断が重要になります。
船長から指定がある場合は、その指示ウェイトを基準に数パターン用意しておくと対応しやすいです。
センターバランスかリアバランスか
ジグの形状はセンターバランスとリアバランスが主流ですが、ジグサビキではリアバランス寄りのモデルが使いやすい場面が多いです。
リアバランスジグは沈下姿勢が安定しやすく、フォールスピードも速めなため、サビキ部をリグっても真っ直ぐに沈みやすいからです。
着底も把握しやすく、手返しも良くなるため、船団の中で効率的に攻めたい場合には特に有効です。
一方、魚の活性が高く、フォールでしっかり見せたい場面や、スローな誘いでジグにも強いアクションを出したい場合には、センターバランスジグも選択肢になります。
ただし、ひらひらとしたフォールが強すぎるとサビキと絡むリスクも増えるため、タックルと操作に慣れるまでは素直なリア寄り形状を中心に組むと安定します。
状況に応じて両タイプを用意し、実際の潮の速さや魚の反応を見ながらローテーションしていきましょう。
カラー選択の基本とローテーション術
カラー選択はエリアや日によって正解が変わりますが、ジグサビキの場合、ジグそのものに強い目立ちカラーを使うより、サビキ部とのバランスを意識するのがポイントです。
定番はブルー系、シルバー系、ピンク系、グロー系の4本柱で、これに加えてチャートやゴールドを状況に応じて組み合わせます。
まずはナチュラルなブルーシルバー系を基準に、反応が薄い時はシルエットを強調しやすいグローやチャートへスイッチしていくと判断しやすいです。
サビキ側にもホログラムやケイムラ、夜光スキンが使われていることが多いため、ジグとサビキのアピールがケンカしない組み合わせを意識します。
水色が澄んでいる場合はジグを控えめカラーにしてサビキを主役に、濁りが強い時はジグを派手めにして広範囲に魚を寄せ、その後サビキで食わせるイメージが有効です。
船中のヒットカラーも重要なヒントになるので、周囲の釣れたジグカラーは常にチェックしておくと効率良くローテーションできます。
ジグサビキ仕掛けの種類と選び方の最新事情
ジグサビキ仕掛けは各メーカーから多彩なモデルが発売されており、ハリのサイズ、ハリスの太さ、スキンの色、全長などが細かくチューニングされています。
一見どれも似ているようでいて、ターゲットや状況によって向き不向きがはっきり分かれるのが実情です。
ここでは、最新の傾向も踏まえつつ、現場で選びやすい基準を整理していきます。
特に近年はライトジギングやスーパーライトジギングとの相性が良い小型ジグサビキが増えていますが、オフショアで青物を本格的に狙う場合には、ある程度強度を重視したモデルが安心です。
乗合船によっては推奨仕掛けが案内されていることもあるため、よく乗る船のスタイルを確認しつつ、複数タイプを使い分けられるようにしておきましょう。
ハリのサイズと本数の考え方
ハリのサイズは、狙う魚種とベイトサイズを基準に選びます。
イワシや小サバがメインベイトで青物も混ざる一般的なシチュエーションなら、チヌバリで6〜8号前後、伊勢尼なら9〜11号前後が一つの目安です。
ベイトが極端に小さい場合には、ワンサイズ落として口を使わせやすくするのも有効です。
ハリの本数は3〜5本が標準的ですが、船上でのトラブルを考えると、初めは3〜4本から慣れるのがおすすめです。
本数が多いほど多点掛けの可能性は高まるものの、取り込み時のお祭りや船縁での絡みも増えるため、慣れるまでは過剰に増やさない方が結果的に釣果が安定します。
船宿から本数制限が指定されている場合は必ず守り、周囲とのトラブルを避けることが大切です。
スキンやフラッシャーの色とアピール力
サビキのスキンやフラッシャーの色は、ジグ以上に釣果に直結する要素です。
定番は白スキン、緑スキン、ピンクスキンにケイムラや夜光素材を組み合わせたタイプで、ベイトがイワシ系なら白と青系、アジやサバが多いなら緑系が強い傾向があります。
ピンクは水色を問わず安定して反応を得やすい万能カラーとして重宝します。
最近は、魚皮風のナチュラルスキンと、ケイムラコーティングを併用したモデルが増えており、光量の変化に対しても安定したアピールが期待できます。
晴天で水色がクリアな状況ではナチュラル寄り、曇天や濁り気味の時はフラッシャーやグロー入りの強アピールタイプをメインに据えると組み立てやすくなります。
カラー違いを数種類用意し、同船者のヒットパターンに合わせて差し替えていく運用が効果的です。
ジグサビキ専用仕掛けと汎用サビキの違い
ジグサビキ専用仕掛けは、オモリ代わりのジグを前提として設計されているため、幹糸やハリスの太さ、ハリの強度がオフショア仕様になっているのが特徴です。
一般的なショア用サビキと比べて耐久性が高く、大型青物が掛かっても破断しにくい構造になっています。
また、枝スの長さや間隔もジグとの干渉を抑えるように調整されているため、トラブルも少なく扱いやすいです。
対して、汎用の船サビキやショアサビキは、ハリスや幹糸が細めで、大型魚が複数掛かると破断リスクが高まります。
ライトなターゲットに限定するなら流用も可能ですが、オフショアの青物狙いで使用する場合は、専用仕掛けを選ぶ方が安全です。
コスト面を考えて自作するアングラーも増えていますが、最初は市販の専用仕掛けを基準に、強度バランスや全長の感覚を掴むことをおすすめします。
ジグサビキの基本アクションと実践テクニック
ジグサビキは、激しくしゃくるよりも、安定したリズムでレンジを丁寧に通すことが重要です。
ジグに魚を寄せ、サビキで食わせるという構造上、サビキ部分が自然に漂う時間を長く確保するほどヒットチャンスが増えます。
ここでは、代表的なアクションと状況別の使い分けを整理し、すぐに船上で実践できる形で紹介します。
また、多点掛けが発生した時の取り込み方や、大型魚が混じった際のドラグコントロールも、バラシやラインブレイクを防ぐうえで欠かせません。
単にシャクって落とすだけではなく、反応の出たレンジを意識しながら組み立てることで、ジグサビキのポテンシャルを最大限引き出せます。
基本のワンピッチジャークとフォールの使い方
最もベーシックなアクションは、ワンピッチジャークです。
ロッドを小刻みに上げ下げしながら、リールを1回転ずつ巻いてジグを持ち上げていきます。
この動作を一定のリズムで続けることで、ジグは素直にスライドし、サビキはその後ろでふわふわとナチュラルに追従します。
速すぎるピッチはサビキを不自然に暴れさせてしまうため、ややゆっくり目のテンポから始めるのが無難です。
数回〜十数回のジャークを入れたら、テンションフォールまたはフリーフォールで仕掛けを落とし直します。
このフォール中にサビキへ食ってくるケースも非常に多いため、ラインの変化や着底の瞬間には特に集中しておきましょう。
当たりが多いレンジが掴めてきたら、その層を重点的に、ジャークとフォールを組み合わせて攻めることで効率良く数を伸ばせます。
スロー系アクションで食わせの間を作る
魚の活性が低く、速いアクションに追い切らない状況では、スロージギング寄りの操作を取り入れると効果的です。
ロッドの反発を使ってゆっくりとジグを持ち上げ、ストップを入れてからラインスラックを回収するような動きにより、サビキ部分は長い時間漂うことになります。
この間にサビキがふわふわとレンジをキープし、見切られにくいナチュラルな食わせのタイミングを演出できます。
特に中層にベイト反応が出ているものの、ジグを速く動かすと追わないような時に有効で、マダイや根魚が混じるエリアでも強いパターンです。
ただし、あまりにアクションをスローにし過ぎるとジグの存在感が薄れてしまうため、魚探の反応や船長の指示ダナを意識しながら、適度に巻き上げる幅を確保することが大切です。
多点掛け時の対処とバラシを防ぐ方法
ジグサビキでは、サバやイワシ、小型青物が一度に複数掛かる多点掛けが頻発します。
この時に無理に巻き上げようとすると、フックアウトやハリス切れが起きやすく、せっかくのチャンスを逃すことになりかねません。
ヒット後は一度ドラグを確認し、急激な突っ込みに対応できるよう適度に出るセッティングに調整することが重要です。
特に、途中で大型青物が混じった感触があれば、ドラグをやや緩めてロッドでいなしながら巻きます。
取り込み時は、魚が暴れないよう水面直下で一呼吸おき、順番にタモ入れまたはハンドランディングしていきます。
船縁で慌てて仕掛けを引き抜こうとすると、お祭りやハリ外れの原因になるため、船長や同船者と連携しながら安全かつ確実に取り込むことを心掛けましょう。
安全・快適に楽しむためのジグサビキの注意点とマナー
ジグサビキはハリ数が多く、かつオフショアで重いジグを扱う釣り方のため、安全面やマナーへの配慮が欠かせません。
不注意なキャストや仕掛けの取り扱いは、自分だけでなく周囲の釣り人や船長にも危険を及ぼします。
ここでは、トラブルを未然に防ぎ、快適に一日を楽しむための基本的な注意点をまとめます。
また、船宿やエリアによってローカルルールが存在する場合もあります。
ジグサビキの使用自体に制限があるケースもあるため、初めての船に乗る際は事前に確認しておくと安心です。
安全とマナーを守ることは、釣り場環境を維持し、今後もジグサビキを楽しく続けていくための前提条件と言えます。
オフショアでの安全対策とライフジャケット
オフショアの釣りでは、ライフジャケットの常時着用が基本です。
膨張式でも固形式でも構いませんが、国の認証を受けたタイプを選び、正しく装着して乗船します。
ジグサビキは足元にオモリやジグが散らばりやすいため、デッキ上を移動する際はラインや仕掛けを踏まないよう足元を確認する習慣が重要です。
また、フッキング時や取り込み時には、複数のハリが暴れる危険があります。
状況によってはフィッシュグリップやプライヤーを積極的に使用し、素手で無理にハリを外さないようにすることも事故防止につながります。
特に波の高い日や船の揺れが大きい時は、片手で必ずどこかを掴むなど、落水リスクを減らす意識を持つことが大切です。
船上でのお祭り防止と周囲との協調
ジグサビキは仕掛けが長くハリ数も多いため、船上でのお祭りリスクが通常のジギングより高くなります。
ライン角度が大きく斜めになり始めたら、無理に続けず早めに回収することで、隣との絡みを大幅に減らせます。
また、船長の指示に従い、投入や回収のタイミングを合わせることも重要です。
お祭りが発生してしまった場合は、無理に引っ張らず、どのラインが上か下かを確認しながら落ち着いて対処します。
ハリ数が多い仕掛け同士が絡むと複雑になりやすいため、状況によっては片方の仕掛けをカットしてでも早期解決を優先する判断も必要です。
周囲との協調を大切にし、トラブル発生時には声を掛け合いながら対処する姿勢が、結果として全員の釣果アップにつながります。
ジグサビキが禁止・制限されるケースと配慮点
一部の乗合船やエリアでは、ジグサビキの使用が禁止、もしくはハリ数が制限されている場合があります。
理由としては、お祭りの増加や取り込み時の危険性、船上の混雑具合などが挙げられます。
そのため、予約時や乗船前の説明で、ジグサビキの可否や推奨仕掛けを必ず確認しておくことが大切です。
使用が許可されている場合でも、混雑時にはハリ数を減らす、仕掛けの全長を短めにするなど、周囲への配慮を意識しましょう。
また、サバなどの数釣りが主体の便では歓迎される一方で、大型青物一本勝負の状況では、ジグ単体の方が適切と判断されることもあります。
その日の狙い物や船長の方針に合わせて、ジグサビキとジグ単体を柔軟に使い分けることが、上級者へのステップとなります。
ジグサビキとジグ単体ジギングの使い分け比較
ジグサビキには数釣りや食わせ能力の高さといった大きなメリットがありますが、ジグ単体の方が向いている状況も確かに存在します。
両者の特性を理解し、状況に応じて使い分けることで、オフショアジギング全体の釣果を底上げできます。
ここでは、ジグサビキとジグ単体ジギングの違いを分かりやすく整理し、実戦的な選択基準を提示します。
単にどちらが優れているかという話ではなく、ベイトの状態やターゲットのサイズ、船の混雑状況などを総合的に見て選ぶことが重要です。
複数のロッドを持ち込める場合は、ジグサビキ用とジグ単体用の2セットを準備し、船長の指示や周囲の状況に応じて素早くローテーションできるようにしておくと、より柔軟な展開が可能になります。
釣果効率とターゲット別の向き不向き
ジグサビキは、サバやイワシ、アジなどの小型回遊魚が豊富な状況では圧倒的な手数を誇ります。
一度に複数匹掛かることで短時間にクーラーを満たせるため、食材確保の観点では非常に効率的です。
また、そのベイトを追う中型青物も同時に狙えるため、数と型を両立したい釣行に向いています。
一方、ジグ単体は、大型青物一本に集中したい場面や、ジグのアクションでリアクションバイトを誘うようなシチュエーションに適しています。
複雑なボトム形状を攻める場合や、潮が二枚潮で仕掛けが暴れやすい状況でも、ジグ単体の方がコントロールしやすいことが多いです。
狙いのターゲットとその日のコンディションを見極めながら、どちらをメインに据えるか判断すると良いでしょう。
状況別の有利不利を比較した一覧表
状況ごとにジグサビキとジグ単体の向き不向きを比較した一覧を以下に示します。
釣行前のイメージ作りや、船上での判断材料として活用してください。
| 状況 | ジグサビキ | ジグ単体 |
|---|---|---|
| ベイトが多く群れている | ◎ 多点掛けが狙え効率抜群 | ○ ジグをベイトに同調させれば有効 |
| ベイト反応が薄い | △ ジグへの依存度が増し効果が落ちる | ◎ ボトムやピンスポットを丁寧に攻めやすい |
| サバやイワシ狙いの数釣り | ◎ 圧倒的に有利 | △ 手返しと釣果効率で不利 |
| 大型青物一本狙い | ○ チャンスは多いがトラブルリスクも | ◎ 集中して狙いやすい |
| 船が混雑している | △ お祭りリスクが高まる | ◎ トラブルが少なく安定 |
| 初心者や子ども連れ | ○ 当たりが多く楽しみやすい | ○ シンプルで教えやすい |
タックルを共用するための工夫
タックルを増やし過ぎたくない場合、ジグサビキとジグ単体を同じタックルで兼用する工夫も可能です。
基本のラインセッティングは共通にし、リーダー先端にスナップ付きサルカンをセットしておくことで、ジグサビキ仕掛けとジグ単体を素早く交換できます。
この方法なら、一つのロッドとリールで状況に応じたローテーションが行いやすくなります。
ただし、ジグサビキ用にやや強めのリーダーを組んでいる場合、ジグ単体では食いが渋ることもあるため、リーダーの号数は中庸な設定にしておくのが無難です。
また、ロッドの長さとパワーも、ジグ単体だけの最適解ではなく、ジグサビキの取り回しも考慮したバランス型を選ぶとストレスが少なくなります。
よく行くフィールドやターゲットに合わせて、最も出番の多い設定を軸に設計していきましょう。
まとめ
ジグサビキは、ジグとサビキを組み合わせることで、一度に複数の魚種とレンジを狙える非常に合理的なオフショアジギングのメソッドです。
ジグが魚を寄せ、サビキが食わせるという役割分担により、ベイトにシビアな状況でも釣果を出しやすく、初心者からベテランまで幅広い層に支持されています。
タックルや仕掛けの選択、アクションの組み立てを押さえれば、難しいテクニックがなくても十分に楽しめるのも魅力です。
一方で、ハリ数が多く重いジグを用いる釣り方である以上、安全面や船上マナーへの配慮は欠かせません。
船宿のルールを守りつつ、周囲との協調を大切にすれば、ジグサビキは強力な武器となり、オフショアゲームの幅を大きく広げてくれます。
本記事で紹介したタックル選びやジグ・サビキのセッティング、実践テクニックを参考に、次回の釣行でぜひジグサビキに挑戦してみてください。
大型青物とベイトフィッシュが一度に掛かる、迫力満点のオフショアゲームが待っています。

