網走のオホーツク海では9月限定でアキアジ船釣りが楽しめます。冷たい海で脂の乗った極上の秋鮭を狙い、大型サーモンとの格闘を体験するチャンスです。
釣り方からタックル、持ち帰り方法まで最新情報を盛り込み、初心者にもわかりやすく解説します。網走釣行の計画が知りたい読者必見の記事です。
網走で楽しむアキアジ船釣りの魅力
網走で釣れるアキアジ(秋鮭)は平均4kg前後の大型が多く、銀色に光る美しい魚体が特徴です。身は引き締まり脂のりが良く、刺身や焼き魚などどんな料理にしても極上の味わいが楽しめます。
特にメスのアキアジはイクラ(筋子)をたっぷり抱えており、宝石のように輝くイクラ目当てで通う釣り人も多いです。
アキアジは成魚になると体重4kg前後になる大型魚で、引き味が抜群に強烈です。魚がかかると竿をたわませながら激しく引き込み、全身でパワーを受け止める迫力があります。釣り上げた瞬間には大物を狙う釣りの醍醐味と達成感を存分に味わえます。
この引き味を楽しむには専用のタックルが必要ですが、それだけに掛けた分だけ喜びは格別です。またアキアジ釣りは北海道の自然や旅情も味わえる釣りとして知られています。
網走のアキアジ船釣りは毎年9月だけの特別なシーズンです。釣りが可能な期間が非常に短いため、全国から多くのファンがこの時期に集まります。
期間限定の希少なフィッシングイベントとして、オホーツク海の美しい景色の中で釣りを楽しめる特別な体験です。船で沖に出ると朝日や紅葉の山並みも眺められ、釣りだけでなく旅情も満喫できます。
網走アキアジ船釣りのシーズンとルール
網走・斜里沖のアキアジ船釣りは毎年9月の1ヶ月間限定で行われます。海上安全と資源保護のため、この海域ではライセンス制が導入されており、委員会発行の許可を持つ遊漁船のみが出航できます。もし許可を持たない場合は釣りに参加できません。
網走~斜里沖の秋鮭船釣りはライセンス制対象です。ライセンスを持つ許可船のみ9月1~30日に出船でき、その他の日や許可のない船では釣りができません。海域ルールは年度ごとに変わることもあるため、船宿や漁業委員会の最新情報を確認して計画しましょう。
釣行期間中は1人あたり1日5尾までの釣果制限があります。超えた分はリリースが義務付けられており、大物でも資源保護の配慮がされています。出船は早朝から昼までが基本で、防寒と安全対策は必須です。
釣行シーズン:9月の1ヶ月間
網走アキアジ船釣りは毎年9月のみの特別なシーズンです。秋鮭は沿岸に寄ってきますが、北海道道東では船釣りができるのは毎年9月の1ヶ月間だけと決められています。期間外は船での秋鮭釣りが禁止されています。
人気の釣りなので、シーズン初期の空きは早々に埋まりがちです。釣行計画が決まったら飛行機や宿、遊漁船の予約を早めに押さえましょう。
ライセンス制と船釣りのルール
網走・斜里海域では秋サケ船釣りにライセンス(漁業調整委員会発行)が必須です。ライセンスを取得した遊漁船のみが指定海域で出航でき、ライセンスに登録されていない船や個人は釣りをすることができません。
また周囲の定置網から500m以内では船釣りが禁止されるなど細かな規制もあります。船宿はこれらの規定に従い、安全な海域を選んで釣り場へ案内します。最新のルールを船宿から確認し、ルールを守って釣行しましょう。
1人5尾の釣果制限
資源保護のため、持ち帰りできる秋鮭の数には制限があります。網走地域では遊漁船に乗ると1人1日あたり5尾までと決まっており、5尾を超えた魚はリリースしなければなりません。
5尾分でも十分な釣果が得られれば極上の食材になります。また乗船料にはライセンス協力金や氷代などが含まれている場合が多いので、事前に確認しておくと安心です。
網走アキアジ船釣りのタックルと釣り方
網走のアキアジ船釣りでは風や潮流に耐えられる頑丈なタックルが必要です。仕掛けは胴付き2~3本針で、基本は250号の重りを使用します。仕掛けやエサは船宿で販売している場合が多いので、初心者は事前に確認しておくと安心です。
船釣り用のタックルはレンタルの場合もありますが、自前のロッドを持参する釣り人も多いです。おすすめは約2mの中深場ロッドと電動リール(ダイワ400~500番、シマノ2000~3000番程度)、ラインはPE5~6号の太めが安心です。
必要なタックルと仕掛け
網走アキアジ船釣りでは250号前後のおもりに耐える竿とリールが必須です。おすすめは全長約2mの中深場ロッドで、胴調子(7:3調子)のものが使いやすいです。リールは電動式(ダイワ400~500番、シマノ2000~3000番程度)を選び、道糸はPE5~6号の太めが安心です。
仕掛けは胴付き2~3本針が標準で、幹糸22号以上、ハリス20号以上としっかりした糸を使います。発光ビーズやタコベイトを付けたキラキラ仕掛けが定番で、船宿によって推奨仕掛けを準備していることもあります。
エサと誘いのテクニック
餌は定番のサンマの切り身が基本です。臭いに敏感なアキアジを誘うため、船宿オリジナルのタレに漬け込んだものを用います。魚粉やエビ粉、ニンニクなどで強い匂いを付けた餌も効果的です。
釣り方は、仕掛けを底まで落とし、竿を30cmくらいリズミカルにシャクリます。ときには海底から1~2m上を群れが泳ぐので、底付近と中層を交互に探りながら魚の反応を探しましょう。
釣りの基本とコツ
仕掛けを海底まで落としてアタリを待ちます。底で魚が当たってくることもあるので、着底後もしばらく待機しておくのがコツです。アタリがあっても即アワセせず、一旦食い込ませてからゆっくり合わせると確実にフッキングできます。
魚が掛かったら電動リールで一気に巻き上げますが、根掛かりには注意が必要です。特に底付近では根に絡むことがあるので、竿を軽くしゃくって止める誘い方で隙間を突くとトラブルが減らせます。
おすすめの遊漁船と予約・料金
網走港を拠点とする釣り船では、アキアジ釣りに対応した遊漁船が毎年9月に出航します。代表的な船宿には「網走竜神丸」「宝生丸」「桃丸」などがあり、仕掛けや氷を用意してくれる船が多いです。予約時に仕掛けレンタルや送迎サービスの有無を確認すると安心です。
土日祝日は特に混雑するため、早めの予約が必要です。人気の船は1年前から予約が埋まることもあるので、釣行予定が決まったら複数の船宿に照会して予約を押さえましょう。宿泊や交通も同時に手配すると計画が立てやすくなります。
代表的な網走の遊漁船
網走港から出航する「竜神丸」や「宝生丸」、「桃丸」などがアキアジ釣りの代表的な遊漁船です。これらの船宿では初心者向けに仕掛けが用意してあったり、釣り上げた魚の発送手配を手伝ってくれるサービスがあります。船長やスタッフの経験とサポート内容を確認して、信頼できる船宿を選びましょう。
船宿によって設備や経験年数に差があります。例えば手厚いサポートをしてくれる船もあれば、上級者向けに装備が充実した船もあります。公式サイトや口コミで評判を調べ、自分に合った遊漁船を選ぶ参考にしてください。
予約のポイントとタイミング
秋アキアジ釣りは非常に人気が高く、予約は早めが鉄則です。多くの遊漁船では7月下旬から予約が始まり、飛行機や宿と同時に仮予約しておくと安心です。週末はすぐに埋まるので、釣行日程に余裕を持たせて複数チェックできるようにしましょう。
宿泊や交通はパックツアーを利用する方法もあります。JAL/ANAのパックプランや早期割引航空券・宿泊プランを活用すると、費用を抑えつつ効率的に手配できます。また釣行前には船宿から最新のライセンス手続き情報も確認しておきましょう。
乗船料の目安
網走の遊漁船での1日乗合料金はおおむね11,000~15,000円程度が相場です。料金には仕掛け代や氷代、基本的な漁業協力金が含まれている場合が多いですが、船宿によって違いがありますので予約時に確認しましょう。
ハイシーズン(特に連休や週末)は料金が高めになることもあります。万が一天候不良などで中止になった場合のキャンセル規定も確認しておくと安心です。
網走への交通・宿泊と旅行費用
網走の釣り場へは女満別空港の利用が便利です。羽田や成田から女満別空港への直行便が就航しており、到着後はレンタカーかタクシーで網走市内へ向かいます。公共交通機関もありますが本数が少ないため、レンタカーを手配すると行動範囲が広がります。
宿泊は網走市内のホテルや常呂・北見方面の温泉旅館がおすすめです。予算を抑えたいなら網走市内のビジネスホテル、釣りの疲れを癒やしたいなら周辺の温泉宿が便利です。人気の宿は早めに埋まるので、こちらも早期予約が吉です。
費用項目 | 目安費用 |
---|---|
往復航空券(東京・大阪~女満別) | 約30,000~50,000円 |
宿泊(2泊・中級ホテル) | 約10,000~30,000円 |
レンタカー(2日間) | 約6,000~20,000円 |
遊漁船乗船料(1日) | 約11,000~15,000円 |
その他(食事・装備・発送代など) | 約5,000~15,000円 |
航空券と宿泊を早めに手配することで、旅費を抑えやすくなります。レンタカーは事前予約が安心で、移動の自由度を高めます。網走市内は公共交通が限られているので、移動計画はしっかり立てておきましょう。
じゃらんパックなど宿+航空のセットプランを使うと効率良く予約できます。また連休を避けると宿泊費や料金を抑えられることもありますので、費用と日程の調整を行うとよいでしょう。
釣果の持ち帰り方法と保存
釣り上げたアキアジを持ち帰る方法は主に三つあります。船宿や港近くの水産加工業者に頼んで冷凍クール便で送る方法、自分で発泡スチロール箱と氷を使って宅配便で送る方法、クーラーボックスに入れて飛行機で持ち帰る方法です。釣行前にどの方法にするか計画しておくと安心です。
船宿によっては発泡箱や氷を販売していたり、魚を梱包するスペースを提供していることもあります。アキアジは大きさと重さがあるので、発送費や手間も考慮し、最適な方法を選びましょう。
冷凍便で安全に発送
最も手軽なのは現地の船宿や水産加工業者を利用して冷凍便で送る方法です。釣ったサケをビニール袋に入れて船宿に渡せば、近くの加工場で下処理した上で発送してくれます。例えば網走市内の水産業者から東京まで送ると、サケ2尾で送料約3,000円程度が目安です(大きさ・重量によって変動)。
冷凍便は温度管理がしっかりしているため鮮度面で安心です。イクラも一緒に冷凍できることが多いので、冷凍便利用前に船宿や業者に処理方法を相談しましょう。
発泡スチロールで宅配
DIY派には発泡スチロール箱を使う方法があります。船宿や釣具店で発泡箱と氷を購入し、釣った魚をビニール袋に包んでから箱に入れます。氷をたっぷり詰めることで保冷効果が高まります。
輸送中の保冷力を高めるためには、発泡箱を二重にしたり、保冷剤を追加で入れたりする工夫が有効です。夏場の釣行などは特に念入りに梱包しましょう。船宿によっては発泡箱の貸し出しや氷の割引提供があるので、依頼してみると便利です。
クーラーボックスで機内持ち込み
60Lクラスのクーラーボックスに魚と氷を詰めて航空便で送る方法もあります。機内持ち込みはできないため預け荷物になりますが、飛行機利用で一番早く手元に届く方法です。航空会社の荷物規定(重量・寸法)を事前に確認してください。
クーラーボックスは大型ですし、魚と氷でかなり重量が出ます。規定を超えると追加料金が発生するので、発送前にクーラーボックスの重量を量り、航空会社の規定内に収めましょう。超過する場合は発送方法に切り替えるなど臨機応変に対応します。
まとめ
網走のアキアジ船釣りは毎年9月限定の特別な釣り体験です。ライセンスや釣果制限、専用タックルなどルールを守りつつ準備をすれば、初心者でも安心して楽しめます。透明度の高いオホーツク海で極上の秋鮭と出会い、釣りの醍醐味と美味しさを満喫しましょう。
この記事では網走アキアジ釣りの基本情報や準備、コツを紹介しました。最新情報を踏まえてしっかり計画を立て、思い出に残る釣行を実現してください。