磯竿2号は硬さも扱いやすさも兼ね備え、カゴ釣り初心者にも人気があります。
海中の回遊魚に狙いを付けるため、遠投性能が求められるカゴ釣りですが、2号の程良い強さなら手軽に始められるのが魅力です。
本記事では最新情報をもとに、磯竿2号を使ったカゴ釣りの基礎から応用まで詳しく解説します。
初心者からベテランまで参考になる内容をお届けします。
磯竿2号で楽しむ!カゴ釣り入門ガイド
カゴ釣りとは?仕組みと魅力
磯釣りで人気のカゴ釣りは、オキアミなどの撒き餌を籠に詰めて遠投し、撒き餌で魚を寄せて釣る釣り方です。撒き餌と刺し餌が同時に海中に広がるため、アジやサバ、イワシなど回遊魚を効率よく狙えます。主に堤防や波止、磯場で行われ、磯竿や穂先の長い磯用竿が使われます。
遠くのポイントに撒き餌を届けることで、ウキ釣りやフカセ釣りよりも広範囲の魚を狙えるのが魅力です。
シンプルな仕掛けでありながら、多彩な魚種が狙えるため初心者から上級者まで人気の釣法です。
磯竿2号が選ばれる理由
磯竿2号は、適度な硬さと柔軟性を併せ持ち、小型~中型魚とのやりとりに向いています。
カゴ釣りで使う3~5号程度のオモリにも対応可能で、軽量ながら安定したキャストができます。
竿自体が軽く疲れにくいため、長時間の遠投でも扱いやすいのがメリットです。
2号竿なら軽めの仕掛けでも十分な飛距離を出せるので、女性や初心者でも安心して遠投サビキを楽しめます。
磯竿2号の特徴とメリット
磯竿2号の基本性能
磯竿2号は中庸の硬さに分類され、一般的には1.5号前後の仕掛けから6号前後まで幅広く対応できます。
長さは4~5m前後のものが多く、回遊魚を遠くから狙うカゴ釣りでも十分な遠投力を発揮します。
多くの2号竿はカーボンやグラスファイバー素材を組み合わせた設計で、しなやかさと粘り強さを両立しています。
重いオモリを投げる際も折れにくい設計なので、安心して使用できます。
他の号数との比較
磯竿の号数は硬さの目安で、数字が大きいほど硬めの竿になります。1号竿は柔らかめでアジなど小型魚向き、4号以上の竿は硬めで大物や遠投向きです。
2号竿はその中間に位置し、初心者でも扱いやすい硬さと幅広い釣りに使える汎用性が魅力です。
| 号数 | 特徴・用途 | 仕掛け例 |
|---|---|---|
| 1〜2号 | 柔らかめで軽い仕掛け向き | アジ・イワシなど小型回遊魚のカゴ釣り |
| 3号 | 程よい硬さで一般的な投げサビキ向き | 中型回遊魚やチヌ用 |
| 4号以上 | 硬めでヘビーな仕掛け向き | 大物や遠投カゴ釣り |
メリット・デメリット
【メリット】磯竿2号は軽さとしなやかさがあり、小型~中型魚のやりとりがしやすい点が魅力です。キャストもスムーズで、手返し良く釣りを続けられます。竿があまり硬すぎないため、釣り針を飲まれても穂先が吸収してくれるので、針外れが起きにくくなります。
【デメリット】一方、非常に重いオモリを使う遠投や大物狙いにはパワー不足になる可能性があります。2号竿では大型のサバやマダイなどを掛けると、竿が深く曲がってしまい取り込みに時間がかかります。遠投性能も3号竿以上に比べると劣るため、より遠くへ投げたい場合は硬めの竿を検討しましょう。
カゴ釣りに必要なタックルと仕掛け
ロッドとリールの選び方
カゴ釣りでは竿の長さと操作性が重要です。磯竿2号なら長さは4m前後が標準です。
長いほど遠投性能は高くなりますが、近距離狙いなら3〜3.5mでも扱いやすいです。
重い仕掛けを遠投する場合は4.5m前後の竿がおすすめです。
リールはドラグ性能やラインの放出性能が重要です。スプール径が大きく、ベアリング数が多いリールは滑らかに遠投できます。
PEラインを使用する場合は、糸ヨレが起きにくい両軸リールか大容量スピニングリールを選びましょう。
ラインと仕掛けの組み立て
ラインはナイロン8〜10号、またはPE3〜5号を使うと安心です。メインラインの先にリーダー(ハリス)を繋ぎ、先端にカゴとサビキ仕掛けを取り付けます。
サビキ仕掛けはハリスが細く針が多いタイプで、小魚を効率よく捕らえます。
- メインライン:ナイロン8〜10号またはPE3〜5号で強度を確保する
- 天秤(オモリ):遠投用の3〜6号程度を用意する
- カゴ:オキアミを詰めるタイプを使用し、仕掛けに合わせたサイズを選ぶ
- サビキ仕掛け:5〜6本針のものを使い、小魚を効率良くキャッチする
これらを組み合わせて、メインライン→天秤→カゴ→サビキ仕掛けの順で結びます。
結び目はしっかり締め、仕掛けとラインが絡まないよう注意しましょう。
エサと撒き餌の選び方
カゴの中に詰める撒き餌(コマセ)は、アミエビや集魚剤を混ぜた練り餌がおすすめです。仕掛けを投入したらすぐカゴを開閉し、海中に餌を撒いて魚を寄せます。
撒き餌は多めに準備しておき、魚がいるポイントをキープできるようにしましょう。
刺し餌にはオキアミが基本ですが、イワシミンチや生イワシの切り身、冷凍エビなど魚種に合わせて使い分けると効果的です。
オキアミと同じ餌を使うことで魚を寄せやすくなります。
磯竿2号カゴ釣りの釣り方・テクニック
キャスティングの基本
狙いたいポイントに向けて竿を構え、メインラインにテンションを掛けてキャストします。重いカゴを遠くに飛ばすために、体ごと振りかぶって力強く投げるのがコツです。投げる瞬間に手首を軽く返すとより遠くへ飛ばせます。
キャスティングのポイント:竿を垂直に近い角度で持ち、思い切り振りかぶって遠くを狙いましょう。投じたらすぐに竿を立ててラインを張り、ループが出ないようにします。
ウキ合わせとアタリの取り方
仕掛けを投入したらリールを数回巻いて撒き餌を散らし、ウキに集中します。アタリはウキが急に沈み込んだり斜めに引っ張られるような反応で分かります。
ウキが沈んだら慌てず竿を立ててフッキングしましょう。磯竿2号は柔軟なので、魚が完全に餌を咥えるまで少し待ってからアワセるとバラシにくくなります。
アジなど群れで回遊する回遊魚は、1匹掛かってもすぐに次の魚が食いつくことがあります。ヒット後は手返し良く撒き餌を続け、魚のいる層を外さないように何度も投入すると釣果が伸びます。
釣り場でのポイント選び
カゴ釣りに適した釣り場は防波堤の先端部や岩礁など、水深がある場所です。回遊魚は潮通しが良い場所や潮目に集まるため、岸から少し離れた沖目の潮目を狙いましょう。
港の出口や浅場と深場の境目は特に魚が集まりやすいポイントです。
足場の高い堤防や磯からは4m以上の竿で遠くまで仕掛けを入れられます。周囲の釣り人のタナを参考にしつつ、オモリの号数やウキ下の深さを調整し、群れを捉えましょう。
磯竿2号で狙える釣り魚とシーズナリティ
回遊魚(アジ・サバ・イワシなど)
カゴ釣りのメインターゲットは回遊魚です。磯竿2号なら、群れをなすアジやイワシ、サバなどによく対応できます。これらの魚は群れで回遊しており、撒き餌に反応しやすい性質があります。
小型のアジやイワシは竿先が柔らかい2号竿でしょうなやかに誘えるため、ばらしが少なく釣りやすいです。
サバやイワシの中〜大型は引きが強いですが、2号竿でも良く曲がって引きをいなせます。特にサバは高速で走るので、ドラグの調整を忘れずにしておきましょう。
磯魚(チヌ・マダイ・メジナなど)
磯魚ではチヌ(クロダイ)やメジナ(グレ)、マダイも狙えます。2号竿でも十分キャッチできますが、大物狙いの場合は少し工夫が必要です。
チヌやメジナは根の近くに付くため、リールを停めて竿先でタメを利かせながらやり取りするとラインブレイクを防げます。
マダイ狙いでは食い込みを良くするため、刺し餌を大きめに使い、ゆったりした合わせを心がけましょう。ただし極端に重い仕掛けを使うと2号竿では負担が大きいため、仕掛けは軽めにして食わせに専念する方法が有効です。
季節別の狙い目
季節によって狙える魚種は変わりますが、磯竿2号で狙うカゴ釣りの代表的なシーズナリティをまとめました。
| 時期 | 狙える魚種 | ポイント |
|---|---|---|
| 春 | アジ、イワシ、チヌなど | 水温上昇で回遊魚が増加し、岸近くに群れが寄る |
| 夏 | サバ、ハマチ、メジナなど | 磯周りで回遊魚が活発。夜釣りでの釣果も狙える |
| 秋 | アジ、マダイ、サバなど | 小魚の群れが増え、回遊魚の活性が上昇 |
| 冬 | イワシ、アオリイカ、メバルなど | 冬季回遊魚が岸沿いに接岸しやすく、藻場での根魚も期待できる |
磯竿2号カゴ釣りの注意点とコツ
初心者が陥りやすい失敗
- カゴに餌を詰め過ぎて重くしすぎる
- オモリの号数が合わず仕掛けが流される
- ウキに反応が出ても早合わせして掛け損ねる
- 群れの釣果があるうちに仕掛けを上げすぎる
仕掛けが重すぎるとキャストが難しくなるほか、海底で根掛かりしやすくなります。またウキが動いても慌てず、しっかり食い込むのを待つことが重要です。
まずは軽めのオモリから始め、仕掛けの反応を見ながら徐々に調整しましょう。
安全に釣りを楽しむために
- 周囲の釣り人に仕掛けが引っかからないように注意する
- 足場の悪い場所ではライフジャケットや滑り止め付き靴で安全対策を行う
- 強風時は無理に遠投せず、竿を短く持つなどしてバランスを保つ
長い磯竿を扱う際は、キャスト前に周囲に人がいないか確認しましょう。風や波が強い日は装備を万全にし、安全を最優先に釣りを行います。
足元が滑りやすい磯場では必ずライフジャケットを着用し、万一の落水に備えてください。
釣果アップのポイント
- 投入後すぐにリールを数回巻いてコマセを拡散させアピールする
- ウキが動いたら少し待ってから合わせ、針掛かりを確実にする
- 魚の群れが見えたら同じ場所に繰り返し仕掛けを投入してチャンスを増やす
潮が動いていないときはオモリを軽くして仕掛けを潮に馴染ませ、小刻みに動かして誘います。
魚がヒットしたら続けて同じタナを狙い、手返し良く釣りを続けましょう。こまめにタナやウキ下を調整し、魚が群れる層を逃さないように心がけると釣果が伸びます。
まとめ
磯竿2号を使ったカゴ釣りは、小型~中型の回遊魚を中心に、初心者でも遠投サビキを気軽に楽しめる釣り方です。
軽さと程良い硬さを持つ2号竿なら、投げやすく魚を掛けてからも安心感があります。タックルを適切に選び、仕掛けや誘い方を工夫すれば、アジ・サバ・イワシなどを効率よく釣り上げられるでしょう。
安全対策を忘れず、カゴ釣りの醍醐味を満喫してください。


