マグロ釣り方の極意:使用すべき仕掛けとエサの選び方

[PR]

遠洋を回遊する巨大魚「マグロ」を釣り上げるためには、力強いタックルだけでなく、魚の習性を理解した仕掛けとエサの選択が不可欠です。
本記事では最新の情報をもとに、マグロ釣りの基本から使用すべき仕掛け、エサの選び方まで詳しく解説します。
夢の大物を釣り上げるコツをつかんで、次回の釣行に備えましょう。

マグロ釣り方の基本と準備

マグロ釣りはスリリングな海釣りです。強大なマグロを相手にするには、魚の習性や行動パターンを理解した戦略が必要です。
まず基本として、「ルアー釣り」と「エサ釣り」という2つの釣法があります。ルアー釣りは疑似餌をキャストしてナブラ(小魚の群れ)を狙う方法で、アドレナリンあふれる釣りが楽しめます。
一方エサ釣りはオキアミなどのエサでマグロを寄せて食わせる伝統的な釣法で、大物を確実に狙う際に有効です。

釣りを始める前には、強力なマグロに耐えられる装備を揃えることが大切です。後述のように、太いラインや大型リール、丈夫なロッド(釣り竿)は必需品です。
またマグロ釣りは長時間になることが多く、日焼けや疲労への対策も不可欠です。水分補給を怠らず体調を整え、万全の状態で臨みましょう。

ルアー釣りとエサ釣りの違い

マグロ釣りには「ルアー釣り」と「エサ釣り」の2種類があります。ルアー釣りでは金属やプラスチック製の疑似餌をキャストし、マグロの群れ(ナブラ)が発生したら積極的に誘い出します。特にキャスティングゲームはゲーム性が高く、水面が炸裂する迫力あるシーンが魅力です。
一方、エサ釣りはオキアミやイワシ、サバなどを餌に使い、コマセで魚を寄せてからエサを食わせる伝統的な釣法です。魚の嗅覚を直撃するため、ルアーに反応しない状況でも一発大物を狙いやすいのが特徴です。

マグロ釣りに必要な装備と心得

マグロは非常にパワフルな魚なので、専用の道具選びが重要です。太いPEラインとフロロカーボンリーダー、大型の電動リールや両軸リール、強度の高い大型ロッドは必須アイテムといえます。また、安全対策としてライフジャケットの着用や周囲の安全確認も怠らないようにしましょう。
マグロ釣りに臨む際は十分な体力と集中力が求められます。日焼け対策と水分補給をしっかり行い、万全の体調で釣座に臨みましょう。

マグロが釣れる時期とポイント

マグロは季節や海域によって釣果が大きく変わります。夏から秋にかけてはキハダマグロが沿岸に近づき、春先にはクロマグロが浅場に回遊することがあります。早朝や夕方、潮の動きがある時間帯は活性が上がりやすく狙い目です。
国内の主な釣り場としては青森・大間、相模湾、三重沖、九州南部などが知られています。初めての釣行では経験豊富な船長に教えを請い、地域ならではの情報を活用すると成果につながります。

マグロ釣りに必要なタックルと仕掛け

マグロ釣りには専用のタックルと仕掛けが不可欠です。大物の引きに耐えられる太いライン、大容量のリール、大型のロッドを組み合わせる必要があります。最近ではPEラインの耐久性が向上し、同じ号数でも強度の高い最新製品が増えています。最新の素材や技術を取り入れたタックルを用意して、大物に備えましょう。
仕掛けは通常、道糸の先にオモリとコマセカゴを取り付け、その先に長めのリーダーと太軸針を結んで構成します。投入前にはガイドや針先をよく点検し、トラブルがないことを確認しましょう。

ロッド・リールの選び方

マグロ釣りでは、一般的な釣りよりもはるかにパワーのあるロッドとリールが必要です。ルアー釣りでは約2.5~4mのロッドを、エサ釣りでは重い仕掛けに耐えるパワー系ロッドを使います。リールはドラグ性能が高く、大型のPEラインを多く巻ける両軸リールや電動リールが主流です。
特にドラグ設定はマグロとのファイトで重要です。魚が急に走り出したときにラインが滑り出すように設定し、強い引きを吸収できる状態にしておきましょう。

ラインとリーダーの太さ・素材

マグロ釣りには号数の太いPEラインが必須です。キハダマグロ狙いなら6〜8号、クロマグロなら8号以上を基準にします。リーダーにはPEの3〜4倍の号数のフロロカーボンやナイロンを使用し、3〜4m程度に結びます。使用前にはラインの摩耗や傷を点検し、劣化があれば交換しましょう。
太いライン同士を結ぶ際は、FGノットなど信頼性の高い結び方を使い、結束部がスムーズになるよう仕上げましょう。ガイド付近もこまめに確認し、根ズレによるライン切れを防ぎます。

針とオモリの基本構成

仕掛けは道糸の先にオモリ(30号以上)と集魚カゴを付け、その先にリーダーとフックを結んで構成します。コマセ釣りではカゴにオキアミやアミエビを詰めて魚を寄せ、泳がせ釣りではオモリなしで自然に餌を漂わせます。
針にはマグロ用の太軸フック(11号~)を用い、大型マグロの口に確実に掛かるようにします。使用前には針先の鋭さを確認し、オモリの号数や形状は釣り場の状況に合わせましょう。

マグロ釣りで使うエサとルアーの選び方

マグロ釣りでは、エサ釣りとルアー釣りで使うアイテムが大きく異なります。エサ釣りではオキアミや生き餌を使い、ルアー釣りではキャスティングやジギング用のルアーを用います。それぞれの特長を押さえて、狙うマグロや海況に合わせた選択をすることが釣果の分かれ目です。

以下に、コマセ釣り・泳がせ釣りに使うエサと、ナブラ撃ちやジギングに使うルアーのおすすめを紹介します。

コマセ釣り向けのエサ

コマセ釣りでは、大量のオキアミやアミエビを撒いてマグロを寄せ、針に付けたオキアミやサンマなどを食わせます。オキアミは定番の撒き餌で、付け餌としても一般的です。オキアミは1匹掛けが基本で、よりアピールしたい場合は2匹掛けにします。
サンマやカツオの切り身もよく使われます。これらは匂いが強く、大型マグロに効果的です。餌は新鮮なものを使い、仕掛け投入直前まで冷やしておきましょう。釣り船によっては付け餌やコマセが提供される場合もあるため、予約時に確認しておくと安心です。

泳がせ釣り向けの生き餌

泳がせ釣りでは、アジやサバなどの生き魚、イカなどの活餌でマグロを誘います。生き餌は泳ぐ自然な動きでマグロを強く引き寄せ、大型に特に効果的です。アジやサバは鼻掛けや背掛けで元気よく泳がせ、ケンサキイカやスルメイカは胴体付近に針を通してマグロ好物を演出します。
生き餌は集魚力が高い反面、弱りやすくなると食いが急激に落ちるため、水温管理など扱いに注意が必要です。釣行前に生き餌の確保方法を確認し、投入直前まで元気な状態をキープしましょう。

エサの種類と特徴比較

以下は代表的なエサの種類と対象マグロ(キハダ/クロマグロ)・メリット・デメリットをまとめた表です。状況に応じて参考にしてください。

エサの種類 対象マグロ メリット デメリット
オキアミ(コマセ) キハダ 入手しやすく、多くの釣船で標準装備 他魚にとられやすい、大物狙いではアピール不足
活アジ・サバ キハダ・クロマグロ 泳ぐ動きでアピール力抜群、広範囲からマグロを寄せられる 弱りやすく扱いにくい、大型は仕掛けが絡みやすい
活イカ キハダ・クロマグロ マグロ好物で大型向き、持ちが良い 入手が難しい、価格が高い

ルアー釣りに適したルアー

ルアー釣りでは、水面を攻めるキャスティング用ルアーと深場を探るジギング用ルアーが使われます。ナブラ撃ちではダイビングペンシルやポッパーが定番です。ダイビングペンシルは水面直下をS字に泳ぎ、弱った小魚を演出します。ポッパーはロッド操作で水面を弾くことで音と波動を出し、遠くのマグロにもアピールします。
ジギング用には200g以上の重めのメタルジグを選び、リズミカルにシャクリを入れます。ルアーのカラーはイワシやシラス系のナチュラルカラーとチャート系の明るいカラーを複数用意し、当日の反応で使い分けましょう。

実践!マグロ釣りのテクニックと注意点

マグロ釣りの釣果を上げるためには、実践的なテクニックを身につけることが重要です。ナブラが立ったら迅速にキャスティングし、コマセワークで魚を寄せる手順を確認しておきましょう。以下ではナブラ探しからキャスティング、ジギング、そして掛かった後のフッキングまで、釣りの流れに沿ってコツを解説します。

ナブラ探しとキャスティング

海上でマグロの群れが捕食する様子(ナブラ)は、表面がざわつき海鳥が群がることで確認できます。ナブラを見つけたら、風上から少し先を狙ってキャストするのがコツです。魚の真上ではなく、進行方向の前方に投げることでナチュラルな流し込みが期待できます。
キャスティング後は「ジャーク&ポーズ」を基本動作とし、ルアーを動かしましょう。ダイビングペンシルはロッドを強くあおって潜らせ、ラインのたるみを巻き取りながら引き上げて浮上させるアクションを繰り返します。ポッパーはティップを引いて「ポコッ」と音を出し、水面を割るアクションと休止を繰り返しましょう。

ジギングとコマセ釣りの基本手順

ジギングでは300g以上のメタルジグを海底近くまで落とし、リズミカルにジャークして誘います。投入後すぐに巻き上げず、底付近で少し止めることでマグロが食いつくチャンスが増えます。
コマセ釣りでは定期的にコマセを撒きながら仕掛けを投入します。投入時はカゴ、オモリ、針の順番で投入し、絡まりを防ぎます。撒き餌は船長の指示に合わせ、魚を効率的に集めましょう。

フッキングとファイトの注意点

マグロが掛かったらすぐにフッキングしたくなりますが、焦って合わせると針外れの原因になります。まずはロッドをしっかりと曲げて魚の重みを感じ取ってから、大きく合わせましょう。
ファイト中はドラグが正常に動作しているか小まめに確認します。強い引きに備えてドラグを適度に設定し、魚の突っ込みでラインが根ずれしないよう注意しながら慎重にやり取りしてください。

マグロ釣りでは大物との取り込み中に仕掛けが絡んだりラインが切れる危険があります。また、活発に暴れるマグロは針が外れることも多いため、仕掛けやドラグ設定の点検を念入りに行いましょう。さらに、釣り場の安全確保とルール順守も重要です。周囲の釣り人と協力し、不必要な衝突を避けるとともに、漁業規制を守って資源を保護してください。

まとめ

マグロ釣り方の極意は、豊富な知識と万全の準備にあります。専用の強力なタックルと仕掛けを整え、ターゲットに合わせたエサとルアーを使い分けることで、釣果は大きく変わります。ナブラを逃さずキャスティングを決め、コマセを効率的にばら撒くなど、釣りのテクニックも磨きましょう。
最後まで集中力を切らさず、「最新情報」を取り入れた戦略で臨めば、大物マグロを手中にできる日も近いはずです。本記事を参考に、次回の釣行でもぜひ好釣果を狙ってください。