伊勢エビ釣りの達人になる!釣り方完全ガイド

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夏が旬の伊勢エビは大物釣りの醍醐味が詰まった人気のターゲットです。
家族や初心者でも挑戦できるとあって、毎年多くの釣り人が魅了されています。

本記事では2025年最新情報を交え、伊勢エビ釣りに必要な道具選びからエサの準備、釣り場の吟味、釣り方のコツまで詳しく解説します。

初心者でもわかる!伊勢エビ釣り方の基礎知識

伊勢エビは日本の太平洋沿岸から瀬戸内海にかけて広く分布する大型の甲殻類で、体長30cm以上のものが釣れることもあります。甲殻が分厚く力強い引きが特徴で、高級食材としても人気です。夜行性で岩場などに隠れて生活しており、主に夜釣りで狙いますが、ライトタックルでも釣りやすく初心者にもおすすめです。このセクションでは伊勢エビの特徴や魅力など、釣りを始める前に押さえておきたい基礎知識を紹介します。

伊勢エビの生態と習性

伊勢エビは複雑な海底地形に生息し、岩の隙間などで日中を過ごす夜行性の生き物です。
水温が下がる秋から冬にかけてより活発になります。食性は雑食性で、小魚や甲殻類を捕食しますが、釣りでは匂いの強い魚の切り身などが好適なエサになります。

伊勢エビ釣りの魅力

伊勢エビ釣りは魚釣りとはひと味違う迫力があります。大型のエビがかかったときの引きは力強く、タックルを持っていかれそうになるスリルがあります。釣り上げた伊勢エビは新鮮な刺身や味噌汁で堪能できるので、釣りをしながらグルメも楽しめます。
堤防など足場が安定した場所なら初心者や家族連れでも取り組みやすい点も魅力です。

必要な道具と仕掛け

伊勢エビ釣りには専用のタックルと仕掛けがあると効率よく釣果を上げられます。基本的には石鯛竿や磯竿などのしっかりした磯竿に、スピニングリールや両軸リールを組み合わせます。
メインラインは太めのナイロンやフロロカーボンライン、エサをつなぐリーダー(ハリス)も強めのフロロカーボンがおすすめです。

  • 竿:磯竿1~1.5号クラス(約3m)
  • リール:スピニングまたは両軸リール
  • ライン:ナイロン5~6号(20~25lb)、リーダー:フロロカーボン6~8号
  • 仕掛け:伊勢エビ用三本/五本鈎仕掛け、市販のセット仕掛け
  • オモリ:中通しオモリ20~30号、浮き、ビーズなど

次に代表的なタックルや仕掛けを詳しく見ていきましょう。

ロッドとリールの選び方

ロッドは磯竿の1号~1.5号クラスがおすすめです。3m前後の長さがあれば、海底の良い場所にエサを送り込みやすくなります。リールは根掛かりが多い伊勢エビ釣りでは、ラインを送り込む自由度が高いスピニングリールや両軸リールがおすすめです。海水に強いステンレスガイド搭載など、耐腐食性能もポイントです。

ラインとハリスの強度

メインラインはナイロンまたはフロロカーボンの20lb級(約5~6号)前後がおすすめです。
太いラインは根ズレに強く安心ですが、海流との抵抗も増えるので使いやすさとのバランスを考えます。リーダー(ハリス)は伊勢エビの鋭い爪で擦れても切れにくいフロロカーボンの30lb級(約6号~8号)を1m前後つなぎましょう。PEラインの場合は必ず太めのリーダーを付けておきます。

おすすめ仕掛けと作り方

伊勢エビ釣りでよく使われるのは専用の三本針仕掛けや五本針仕掛けです。市販の伊勢エビ仕掛けには針やビーズ、パイプがセットされていて手軽に使えます。自作する場合は、中通しオモリ(20~30号程度)に複数本の伊勢エビバリを結び付け、途中にビーズやパイプを入れてエサを安定させるとよいでしょう。エサはしっかり針に貫通させて固定します。

エサの選び方と準備

伊勢エビ釣りには匂いが強く出る海の生物の切り身が定番です。サバやイワシの切り身やイカの短冊がよく使われます。エサは新鮮なほど効果的なので、前日に釣具店で冷凍エサを買い当日朝に解凍するか、現地で生きたアナジャコやカニなどを用意するとよいでしょう。
生きて動くエサほど伊勢エビを引き寄せる力があります。具体的なエサの種類と、エサの扱い方を見ていきましょう。

効果的なエサの種類

代表的なエサはサバやイワシの切り身です。これらは匂いがよく出て伊勢エビを引き寄せやすいです。また、イカの短冊はエサが長持ちしやすく扱いやすいのでよく使われます。
他にも、アカエビやシャコ、地元で採れたサザエの剥き身などを試す人もいます。最近では、エサの鮮度を保つエアポンプをバケツに付けて活きエサを使い、集魚効果を上げる方法も人気です。

エサの扱い方と付け方

エサは針にしっかり固定するのがポイントです。例えばサバの切り身なら針を縦に刺し、皮と身を貫通させるようにします。イカの短冊は胴体の断面から針を通すと外れにくくなります。
小さすぎるエサは伊勢エビに取られてしまうので、十分大きめの切り身を用意しましょう。
余ったエサはバケツに入れ、直射日光を避け冷暗所で保存すると鮮度を保てます。

エサの保存と準備

遠征や長時間の釣行ではエサの保存方法も工夫します。冷凍エサは解凍したらできるだけ早めに使い、クーラーボックスで低温を保つようにしましょう。現地で生きたアナジャコやカニを使う場合は、海水入のバケツやエアポンプで生存させておきます。また、エサの臭いが手や容器に移らないよう、厚手の手袋やプラスチック製のバケツを使うと後片付けが楽です。

最適な釣り場の選び方

伊勢エビは岩礁やテトラポッドの隙間など、複雑な地形を好み、潮通しの良い場所に集まる性質があります。初心者はまず足場が安定した堤防や港湾で練習し、慣れてきたらテトラ帯や磯場で大物を狙いに行きましょう。釣り場選びでは潮位表や海底図を参考にし、水深や地形を確認することが重要です。

釣り場 特徴・メリット
堤防・桟橋 足場が安定しており初心者向き。根掛かりしにくく取り込みやすい。
テトラ帯 複雑な地形で隠れ家が多く大型が狙えるが、根掛かりに注意。
磯場 さらに大型を狙える本格派向け。潮位や波に細心の注意が必要。

磯場やテトラ帯の特徴

磯場やテトラポッド帯は複雑な地形で隠れ家が多く、大型の伊勢エビが潜んでいる可能性が高い場所です。岩の隙間にエサを送りこむと釣果が得やすい反面、根掛かりしやすく足場も不安定です。安全に釣るにはライフジャケットや滑りにくい靴を着用し、波が穏やかな時間帯を選びましょう。

堤防・桟橋での釣り方

堤防や桟橋は足場がしっかりしており、初心者やファミリーにおすすめの場所です。港内は比較的水深が浅いので小型が多いですが、それでも釣れれば十分な引きを楽しめます。
オモリは初めは軽め(10~20号)を試し、アタリが感じられれば少し重くして底を取りやすくするとよいでしょう。

地形と潮汐の影響

伊勢エビは潮通しの良い場所を好むため、流れが強すぎない穏やかな日を狙うとよいでしょう。
中潮や大潮で干満差が大きいタイミングは、エビが活発にエサを探して動く傾向にあります。一方で、潮が速すぎると仕掛けが流され予期せぬ根掛かりの原因になるので、潮流を確認しながら風向きや波の状況にも注意しましょう。

釣り方のコツ:アタリの見極め方

伊勢エビ釣りで最も難しいのはアタリの取り方です。魚釣りのような鋭いアタリではなく、竿先に微かな違和感や重みを感じるのがヒットサインになります。アタリを感じたら慌てずに一度エサを持っている感触を確かめ、大きめに合わせるのがコツです。

伊勢エビのアタリの特徴

伊勢エビがエサをつつくと竿先に「ツツツッ」という小さなアタリが出ることがあります。
また、エビがエサをくわえると急に重くなる感触が伝わる場合も。特に子エビはアタリが弱いので、微かな違和感でも見逃さないようにします。最近では電動リールの感度を上げて小さな振動を捉える方法も取り入れられています。

合わせ方と釣り上げ方

アタリを感じたらしっかりとフッキングしましょう。伊勢エビは抱きついた後に急に横方向へ走るので、竿を力強く立てて掛かりを深くします。掛かった後はリールを巻きつつ、ラインテンションを緩めず足元で慎重に引き抜きます。慌てて強引に抜き上げるとバラシの原因になるので、時々ラインを送り出してエビの力に耐えながら寄せるのがコツです。

本アタリと偽アタリの見分け方

伊勢エビ釣りでは、本当にエビが食いついた「本アタリ」と根掛かりなどの「偽アタリ」を見分ける必要があります。偽アタリでは一度重くなってもすぐに動きが止まるので、すぐに合わせず一呼吸置きましょう。迷ったときは竿を軽く動かしてみて、再度重みが増せば本アタリの可能性大です。こうした見極めで無駄なバラシを減らせます。

釣りやすい時間帯・シーズン

伊勢エビは季節と時間帯で釣りやすさが変わります。一般的に禁漁期間が明ける10月以降から冬にかけてが本格シーズンです。産卵後の冬場は伊勢エビの活性が高まる傾向があります。

また夜行性のため夕暮れ時~深夜に最も良くアタリが出ます。逆に日中は岩陰に隠れて静かにしているので、日が落ちかけたタイミングで仕掛けを投入するとヒットチャンスが増えます。釣行前には潮汐表や天気予報を確認しておきましょう。

ベストシーズンと潮汐

多くの地域で伊勢エビの禁漁期間は通常5月~9月です(地域差があるので要確認)。そのため秋から春先にかけてが狙い目になります。潮汐では中潮や大潮の期間、特に干潮前後に狙うと良いです。干潮では岩の隙間が見えやすくなるため穴にいたエビが動きやすくなりますし、エビが浅場に出やすくなります。

夜釣りの利点と注意点

夜釣りは伊勢エビの活性が最も高い時間帯で、ヒット率が上がる利点があります。しかし夜は視界が悪く転落や危険な岩場での足元滑りなどのリスクが伴います。夜釣り時にはヘッドライトや全身を照らすランタンを用意し、足場の確認を怠らないこと。また必ず複数人で釣行し、緊急時には連絡できる手段を持っておくなど安全面に十分配慮しましょう。

天候と水温のチェック

伊勢エビは水温に敏感で、季節に応じた釣果が左右されます。急激な水温変化や大雨の後は潮が濁り活性が低下しやすいため、釣れにくくなることが多いです。晴天で海水温が安定し澄んでいる日はエビが活発に動く傾向があります。釣行前に天気予報や波風予報を確認し、強風や大波が予想される場合は無理な釣行を避けましょう。

安全対策と注意点

伊勢エビ釣りはワクワクする反面、安全面で留意すべき点も多いです。足場が悪い磯場やテトラポッド帯では滑落の危険があるので、慎重に移動しましょう。必ずライフジャケットを着用し、滑りにくい靴を履くことが重要です。

また、漁業権や禁漁期間のルールが厳しい釣り物ですので、釣り場の規則を事前に確認しておきましょう。地元漁協や公式サイトで禁漁情報をチェックし、トラブルなく楽しむことが大切です。

防波堤・磯場での安全対策

磯場や防波堤では転落のリスクが高く、特に夜釣り時は足元が見えにくいので注意が必要です。
滑り止め加工の靴やフェルト付きシューズを履き、ライフジャケットを必ず着用しましょう。
釣り場はできるだけ複数人で行動し、GPS機能付きの携帯電話などで現在地を共有しておくと万が一の際に役立ちます。

伊勢エビ釣りの規則とマナー

伊勢エビ釣りには地域ごとの漁業権エリアや禁漁期間があります。例えば三重県では5月1日~9月30日が禁漁期間(地域により異なる)で、期間中に釣れたエビはリリースが義務付けられています。釣り場が漁業権区域に指定されている場合もあるので、海上保安庁のCEISNetなどで事前に確認しましょう。規則を守らないと罰則の対象になるため必ず遵守してください。

トラブル対策と緊急時の心得

万が一のケガやトラブルに備え、釣行前には救急セットと十分な飲料水を確認しておきましょう。
特に岩場で手を切ることがあるので、バンドエイドやハサミは必携です。
急な天候変化が予想される場合は早めに釣りを切り上げ、ライフラインに不備がないか点検しましょう。釣り場が初めての場合は、地元の釣り人から周囲の状況を教えてもらうと安心です。

まとめ

伊勢エビ釣りは専門性が高い釣りですが、ポイントを押さえれば初心者でも楽しめます。
重要なのは事前の準備です。タックル選びはしっかりと、エサは新鮮なものを用意し、潮汐や天候を確認してから釣行しましょう。釣り場では安全対策と規則の遵守を忘れずに。

この記事で紹介したノウハウを活用して、多くの伊勢エビを釣り上げてください。今年こそ「伊勢エビ釣りの達人」になりましょう!